店長日記
ワインと色
2015年08月21日
ワインにはどんな色があるでしょうか?
という質問を投げかけられた時に、普通に聞かれる回答としては、「赤に、白に、ロゼでしょう・・・。」
などの答えが返ってきます。
しかし、ワインにはもっと多くの色があることをご存知でしょうか。
赤、白、ロゼ以外に黒、黄、緑、オレンジ、灰色・・・などなど様々な表現があるのです。
これはあくまでもそれぞれの人々の表現であって、ほかの人にとってはそうは見えないこともあります。
具体的にはどういうことか見ていくと・・・
赤ワインはフランス語で vin rouge (ヴァン ルージュ)ですが、スペイン語では vino tinto (ヴィノ ティント) というように「tinto」は黒の意味です。正確には、「染まった」や「インク」という意味です。南米だとブラックコーヒーを指すこともあります。
スペイン語の赤色はrojo(ロホ)ですが、vino rojo という表現はあまり聞きません。スペイン人から見ると赤ワインの色は赤ではないということでしょうね。
同じように白ワインを見ていくとフランスには vin blanc (ヴァン ブラン) という白ワインを指す言葉以外に広義の意味で白ワインとされているものに実に様々な表現がヨーロッパにはあります。
白ワインでも透明に近い色調もあれば、ゴールドに近い色調もあり、フランスのジュラ地方にはこの地方独特の品種サヴァニャン種を使いこの地方の伝統的製法によって造られる濃い黄色の辛口、vin jaunes (ヴァン ジョーヌ) という黄色の表現を使ったワイン存在します。これは酸化熟成により発達した酵母が時間をかけて熟成させた色と言えます。
イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方あたりにはモスカートというぶどうがありますが、白はMoscato giallo (モスカート ジャッロ=黄色)、黒ぶどうはMoscato Rosa (モスカート ローザ=バラ色)
というぶどうがあり、モスカート ジャッロは色調からも想像できるのですが、モスカート ローザのほうはばらを思わせる芳香からこの名前が付いたようです。
ポルトガルの北部、ミーニョ地方で造られる白ワインには vino verde (ヴィーニョ ヴェルデ) という緑色のワインと呼ばれるワインがあります。実際には無色透明に近い、若飲みワインなすが、ポルトガル語のverdeには若いという意味があります。
近年、特に聞かれるようになったのはオレンジワイン。これも広義の白ワインですが、果皮からの抽出、熟成した白ワインがやや赤みを帯びた、オレンジ色になるのですが、これはご覧になったことがあるでしょうか?
この種のワインは自然派と呼ばれる小規模生産者が特にアンフォラと呼ばれる地中に埋めた甕で醸造されます。理想的には完全に空気から遮断され、マイクロオキシデ―ション(微量酸化)のみが起こる計算ですが、より多くの酸素が入ってしまう場合が多く、ワインを酸化が進行し、ワインはオレンジ色になります。
生産地はグルジアやイタリアのフリウリが有名ですが、なかなか日本では普段目にすることがありません。
弊社にもグルジアのワインがありますが、それぞれ在庫も少量です。
ge-ime-0001-ntr ラマス ニコラゼ ツォリコウリ (白)
ge-kht-0001-ntr アレックス ツィヘリシュヴィリ ルカツィテリ (白)
ge-gri-0001-ntr ズラブ トプリゼ ツハヴェリ アンベル Q720 (白)
ピノというぶどう品種にもたくさんの色があります。
見た目でイメージできる、ピノ ノワール(noir =黒)、ピノ ブラン (blanc =白)
赤ワイン用品種ですが、オーストリアではブラウブルグンダー (blau =青)
白ワイン用品種ですが、アルザスなどで使われるピノ グリ (gris =灰色)
などなど、多くの色を用いたワインの表現があります。
日本人にとっては思わず飲んでみたくなる色、そうでもない色がありそうですが、それぞれの国の人たちにとって、せいかつと密着した色とその表現方法が異なることから生まれた様々な色の表現があり、同じ色を見てもそれぞれが違う色に見える、または表現する違いが興味深く思われます。
という質問を投げかけられた時に、普通に聞かれる回答としては、「赤に、白に、ロゼでしょう・・・。」
などの答えが返ってきます。
しかし、ワインにはもっと多くの色があることをご存知でしょうか。
赤、白、ロゼ以外に黒、黄、緑、オレンジ、灰色・・・などなど様々な表現があるのです。
これはあくまでもそれぞれの人々の表現であって、ほかの人にとってはそうは見えないこともあります。
具体的にはどういうことか見ていくと・・・
赤ワインはフランス語で vin rouge (ヴァン ルージュ)ですが、スペイン語では vino tinto (ヴィノ ティント) というように「tinto」は黒の意味です。正確には、「染まった」や「インク」という意味です。南米だとブラックコーヒーを指すこともあります。
スペイン語の赤色はrojo(ロホ)ですが、vino rojo という表現はあまり聞きません。スペイン人から見ると赤ワインの色は赤ではないということでしょうね。
同じように白ワインを見ていくとフランスには vin blanc (ヴァン ブラン) という白ワインを指す言葉以外に広義の意味で白ワインとされているものに実に様々な表現がヨーロッパにはあります。
白ワインでも透明に近い色調もあれば、ゴールドに近い色調もあり、フランスのジュラ地方にはこの地方独特の品種サヴァニャン種を使いこの地方の伝統的製法によって造られる濃い黄色の辛口、vin jaunes (ヴァン ジョーヌ) という黄色の表現を使ったワイン存在します。これは酸化熟成により発達した酵母が時間をかけて熟成させた色と言えます。
イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方あたりにはモスカートというぶどうがありますが、白はMoscato giallo (モスカート ジャッロ=黄色)、黒ぶどうはMoscato Rosa (モスカート ローザ=バラ色)
というぶどうがあり、モスカート ジャッロは色調からも想像できるのですが、モスカート ローザのほうはばらを思わせる芳香からこの名前が付いたようです。
ポルトガルの北部、ミーニョ地方で造られる白ワインには vino verde (ヴィーニョ ヴェルデ) という緑色のワインと呼ばれるワインがあります。実際には無色透明に近い、若飲みワインなすが、ポルトガル語のverdeには若いという意味があります。
近年、特に聞かれるようになったのはオレンジワイン。これも広義の白ワインですが、果皮からの抽出、熟成した白ワインがやや赤みを帯びた、オレンジ色になるのですが、これはご覧になったことがあるでしょうか?
この種のワインは自然派と呼ばれる小規模生産者が特にアンフォラと呼ばれる地中に埋めた甕で醸造されます。理想的には完全に空気から遮断され、マイクロオキシデ―ション(微量酸化)のみが起こる計算ですが、より多くの酸素が入ってしまう場合が多く、ワインを酸化が進行し、ワインはオレンジ色になります。
生産地はグルジアやイタリアのフリウリが有名ですが、なかなか日本では普段目にすることがありません。
弊社にもグルジアのワインがありますが、それぞれ在庫も少量です。
ge-ime-0001-ntr ラマス ニコラゼ ツォリコウリ (白)
ge-kht-0001-ntr アレックス ツィヘリシュヴィリ ルカツィテリ (白)
ge-gri-0001-ntr ズラブ トプリゼ ツハヴェリ アンベル Q720 (白)
ピノというぶどう品種にもたくさんの色があります。
見た目でイメージできる、ピノ ノワール(noir =黒)、ピノ ブラン (blanc =白)
赤ワイン用品種ですが、オーストリアではブラウブルグンダー (blau =青)
白ワイン用品種ですが、アルザスなどで使われるピノ グリ (gris =灰色)
などなど、多くの色を用いたワインの表現があります。
日本人にとっては思わず飲んでみたくなる色、そうでもない色がありそうですが、それぞれの国の人たちにとって、せいかつと密着した色とその表現方法が異なることから生まれた様々な色の表現があり、同じ色を見てもそれぞれが違う色に見える、または表現する違いが興味深く思われます。