¥4,675(税込表示)
生産地:イタリア ラツィオ州 ラティーナ県 プリヴェルノ
品種:オットネーゼ100%
容量:750ml
ローマから南に100kmに位置する町プリヴェルノ。ローマとナポリのちょうど中間、海と山の間に位置するこの小さな町で、限りなく自由で自然なワインを造る若き造り手。
2013年に始動したセーテはレ・コステで仕事経験のあるリーダーのエミリアーノと、友人のアルカンジェロ、そして紅一点のマルティーナの3名で構成されています。
彼らの町プリヴェルノはレピニ山脈が近く、周りを山に囲まれています。畑はアマセーノ川の谷にあり、葡萄も少ないながらも昔から栽培されており、畑は多数存在していましたが、うまく代替わりできずに多くの手入れ無しの畑が残されていきました。中には樹齢の高い貴重な樹もあり、セーテはこの残された畑や自然などを、ワイン造りを基に再生させることを主な目的とした、農業・社会・文化的なプロジェクトとして活動を開始します。
リーダーのエミリアーノは2010〜2012年の3年間ラツィオのナチュラルワインの象徴とも言える先駆者グラードリの"レ・コステ"のジャン・マルコ氏の下で働きます。
このエリアは多量の赤土を含有しているのも特徴で、赤土は柔らかくほぐれやすく、根が張りやすいため地中深くまで届きます。そしてここの土には多量のケイ素を含んでおり、存在感のあるミネラルに大きく影響しています。親族や知人から借用している畑は、農薬などが使用されていない健全な畑でした。仕立ては主にぺルゴラ仕立てで少し背が高い仕立てになっており、葡萄の樹と一緒に様々な果樹が植えられています。樹齢の高いピエドフランクの樹もあります。フィロキセラは根の張りがまだ浅い若い根を好み、地表8〜9cmに付着し活動と繁殖を行い養分を吸い取ります。彼らの畑の一部は赤土のおかげで根が地中深くに伸びる事によりフィロキセラ菌の被害を免れた貴重な樹なのです。ビオディナミにも関心があり、導入も検討していますが、あくまで自分達のエリアの特性、状況をみてそれらの為になる仕事を第一に考えています。
彼らの醸造はSo2、酵母、砂糖添加、温度管理、フィルタリングなどは一切行いません。
まずは健全な葡萄を用いる事、そしてカンティーナと醸造器具、移し替えやボトリングのホースなどに至る全ての徹底的な洗浄を行う衛生管理が大切なのだとエミリアーノは言います。
ワインの味わいはとにかく軽やか。それでいて口の中をただ通り過ぎる軽さではなく明確な"味"と"旨味"があります。通常9〜10月の雨が非常に多いエリアなので8月末には収穫、そのため糖度は高く上がらないのがエリアの特徴としてあります。まさに"SETE"="渇き"というワイナリー名通りに飲み手の渇きを存分に癒してくれるワインです。
この土地の品種、オットネーゼ種のワインはパイン、パッションフルーツ、ジャスミンなどの南国からのアロマを感じます。フルーツが詰まった果実、ほのかなタンニン、レモンのアフター。
お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。