税抜き価格:¥3,780
生産地:イタリア ラツィオ州 ラティーナ県 プリヴェルノ
品種:オットネーゼ60%、モスカート40%
容量:750ml
ラティーナ県にあるプリヴェルノはちょうどローマとナポリの中間に位置するやや内陸側のエリア。周囲を山に囲まれ、その先には海があり風に運ばれた砂が大きく影響した土壌です。ワイン産地としては非常に小規模。葡萄よりも野菜や果物、オリーブ、そして土に多量に含まれるケイ素を原料としたガラス製造&採掘が盛んな町でした。30年ほど前からイタリアも大きく変わっていき、地元の人々は事務仕事が主になり、多くの若者は仕事を探しに町を出て行くようになったそうです。そういった経緯でこの町の畑は手入れされずに残されていました。しかしそれがある意味セーテ達のワイン造りに良い状況を生み出しました。それは多くの畑が企業的なワイン造りの介入を免れ、農薬散布や土をいじったりなどはなく、樹齢も高い樹がごろごろと残ったのです。エミリアーノ達はこれに活路を見出し、町の畑の所有者(主に高齢な方々)に協力を仰ぎ、プリヴェルノでナチュラルなワインを造りを通じて土地の自然と人々を再生させる、農業・社会・文化的なプロジェクトとして動き出すのです。2013年から活動を開始、畑レンタルの交渉や、準備に4年間費やし、2017年に醸造したワインから販売を開始しました。
ワイン名のインフラスカートは"色々な物を混ぜ合わせた"と言う意味のスラング。 元々のイタリア語は"メスコラート"。 オットネーゼは3日間のマセラシオン、モスカートは1週間マセラシオン。葡萄の樹齢は40年。10%は除梗無しで全房を使用。水力で圧搾。 グラフファイバーのタンクで発酵、澱と共に7ヶ月間熟成。 その間の移し替えは満月の日を避けて2〜3回行います。ノンフィルター。So2無添加。 彼らのワインの中ではアルコールがやや高く、共通した軽快さを保ちつつ充実したジューシーさを兼ね備えたワイン。モスカートのアロマティックさとオットネーゼのミネラル感が絶妙に溶け合った中毒性の高いワイン。
アロマティックなワインばかりのセーテの中では若干ビターな路線だったこのワイン。今回は「あれ?キャラ変した?」と思ってしまうほどライチ&パイナップルのトロピカルな香りが目立ちます。
香りだけだとトロピカーレと間違えたかと思ってしまうほど陽キャになっておりました。これは良いです。しかし味わいは逞しくなります。アタックの勢いのある果実味と酸、余韻のイイ感じのタンニン。飲みごたえが備わっていました。これらはトロピカーレには無い満足感。
今回の3種の中でも余韻とコクの強さは一番強く感じました。
お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。