¥6,460(税抜)
生産地:オーストラリア タスマニア州 ダーヴェントヴァレー
品種:シャルドネ60%、ピノノワール40%
容量:750ml
父・スティーヴ氏(ステファノ ルビアナ ワインズ)がタスマニア初の認証済みバイオダイナミック・ヴィンヤードを実現したように、マルコ氏もまた、自身のルーシー・ヴィンヤードをバイオダイナミック農法で認証させ、この持続可能なアプローチを深く追求しています。彼らに共通するのは、「ワインは畑で造られる」という揺るぎない信念です。ブドウ畑の土壌の健康と生命力を重視し、ブドウ本来の力を最大限に引き出すため、ワイナリーでの介入は最小限に抑えられます。この共通の哲学が、ルビアナ家のワインに一貫した品質と深みを与えているのです。
しかし、マルコ氏は単に父の道をなぞるだけではありません。2018年に自身の名を冠した「マルコ ルビアナ ワインズ」を立ち上げたことは、彼自身のビジョンと独立したワイン造りへの強い意欲の表れです。彼は品質を追求するため、タスマニアの冷涼な気候がもたらす恩恵を最大限に活かし、シャルドネとピノノワールというわずか2つの品種に集中することを決断しました。これは、特定のスタイルを確立し、自身の専門性を高めようとする彼の確固たる姿勢を示しています。
「バイオダイナミック農法で果物を育てている時は大変な仕事ですが、地球に良い影響を与えてくれるので、その価値は十分にあります。
人生は短すぎて、まずいワインを飲む暇はありません。だから、私はできる限り最高のワインだけを造っているんです。」
2023年はワイン造りにとって困難な年でしたが、マルコ・ルビアナが手掛けるこのダーウェント ピノ・ノワールは、早くも彼独自の個性を輝かせている魅力的な一本です。醸造学とブドウ栽培の学位を持つマルコは、難しい年を乗り越え、見事にこのワインを造り上げました。ラニーニャ現象の影響で例年より気温が低く雨が多かったのですが、病気の発生を抑え、ブドウを守り抜きました。
この2023年のピノ・ノワールは、異なる区画のピノ・ノワールをブレンドして造られています。メインとなるのは、ステファノ・ルビアナ・グラントン・エステート・ヴィンヤードのブドウです。そのうち20%は、2019年にマルコ自身が植樹した「クローズ・プランテッド・ヴィンヤード」と呼ばれる高台の畑で収穫されたものです。この畑のブドウを使うのは、今回が初めての試みです。残りの80%は、粘土と砂利の土壌を持つ、エステートの古木のブドウが使われています。このワインは、228リットルの樽で1年間熟成され、フィルターをかけずに瓶詰めされています。また、認証を受けたバイオダイナミック農法で育てられたブドウのみが使用されています。
ヒューオンとダーウェントヴァレーのブドウを使用しているため、このピノ・ノワールには野性味があり、チェリーや土の香り、そして土壌由来の繊細なミネラル感が楽しめます。果実味はフレッシュでしっかりとした力強さも感じられます。まさに、真剣な情熱と美しい個性が詰まったワインと言えるでしょう。
お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。