税抜き価格:¥3,570
本拠地:フランス ロワール トゥーレーヌ テゼ
品種:コ(マルベック)65%、ガメ35%
容量:750ml
テュ=ブッフは、トゥールから40km北東、ブロワに近いレ・モンティ村にあります。ブロワ伯爵の領地であったこの村にはクロ(壁で囲まれた土地)が あり、テュ=ブッフと呼ばれる畑はそのクロの中にありました。中世に3世紀にわたりシャティヨン家の領地となり、続いてフランス王となるオルレアン家の王子と、ぶどう畑は伯爵家の領地として治められ、ここで生まれるワインは当時から高く評価されてきました。
シャルル・ドルレアンは100年戦争で財政難に陥ったため、領地を手放したが、モンティのクロにある畑は残したと資料に残っています。
このことはこの畑がどれほど優れたクリュとして扱われていたかを物語っています。16世紀には国の管理となるが、フランソワ1世と王女クロードは特に入念に手をかけてこの畑を管理し、ル・クロ・デュ・テュ=ブッフはアンリ3世の統治の記録にその名が残っている。
ピュズラ家は15世紀からモンティに続く家で、現在のクロ・デュ・テュ=ブッフの所有者であり、ジャン=マリーとティエリーのピュズラ兄弟がワインを造ります。彼らは、個性が明確にあらわれるワインを造るには、風土の特徴を大切にしなければならないと考えています。
そのため栽培は昔からの伝統的な方法で行われます。この地方では10月になると雨が多いため、熟した健康なブドウだけを厳選するトリエの作業が欠かせない。収量は大変低く、たいてい補糖はおこなわれません。醗酵は酵母を加えずに、自然にゆっくり時間をかけておこなわれます。
この地方では、フィロキセラ禍の前にはピノ・ノワールやシャルドネが多く栽培されていたので、ピュズラは当然のようにピノ・ノワール、シャルドネを栽培しています。
コはマルベックの別名。フランスではボルドー、ロワール、カオールなどで生産されているが減少傾向にあり、アルゼンチンなどニューワールドでの生産が主流。しかしながらここで作られるコは他地域のマルベックとは一線を画す透明感とアロマが印象深い。
スミレやダークチェリーの果実感に優しく溶けだしたタンニンが噛み合って気持ち良い一体感のある味わいになってきました。
お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。