店長日記

画像: ヨーロッパスタイルの原型が残る土地

ヨーロッパスタイルの原型が残る土地

2016年07月29日

海外に行くと、日本国内では忘れ去られたような文化や遺物がそのまま残っていることがあり、そこに係る人たちの知識や作法が日本人以上に鮮明に残されている場面を目にすることがあります。
そういう人たちに話をお伺いすると本当に日本人より良く日本のことを知っている、と感心させられます。
ワインについても同様のことがあります。
今回紹介するワインは、南アフリカのトップのワイン産地といえるステレンボッシュにあるクライン ザルゼという生産者です。
文献によると南アフリカにワイナリーが興されたのは1685年のことです。ワイナリーとしてのクライン ザルゼの名は当時、1695年にステレンボッシュ市の税金徴収書類にドイツ人オーナーの名前とワイン700本分の税額という記録が残っています。
この時代は学校の歴史の時間でも学んだオランダ東インド会社の船がケープタウンに上陸し、オランダ人やフランスのユグノー派の移民が始まった頃です。

現当主、コバス&マリエット・バッソン夫妻は1996年にこのワイナリーを買い取り、地質調査などでこの土地がブドウ栽培に可能性を秘めた地域であるということを再確認し、所有する畑を増やして事業拡大へ舵を取りました。
ステレンボッシュの畑は樹齢が高く、深みのある味わいを持つ果実が、ロバートソンからはフルーツ感やミネラルに富んだ果実が収穫出来ます。 異なるテロワールのブレンドにより、非常に洗練されたワインに仕上がりました。家族経営のワイナリーは昔ながらの製法で、醸造所での介入を最小限に抑えたワインを造ります。味わいのバランスに優れ、色は非常に深い赤色で、ブラックプラムや溶け込んだオークの風味が心地よく広がります。タンニンはきめ細かく、この時期でもさらっと飲めて、飲み頃も長く続きます。

クライン ザルゼ セラーセレクション カベルネソーヴィニョン
http://aquavitae.ocnk.net/product/382
クライン ザルゼ セラーセレクション ピノタージュ
http://aquavitae.ocnk.net/product/381

よろしくお願いいたします。


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