店長日記

在庫チェック

2015年07月06日

ランダムにワインの抜き取りをして状態をチェックすることを行っています。

お客様との情報交換で味わいについて疑問を感じたらすぐに行います。

中のワインの味わい、状態はもちろんですが、長期熟成ワインについて、熟成の進み具合についてもチェックします。

昨日、実施したのは、

fr-bod-0013 シャトー ポタンサック (メドック) 1997

です。

このわいんについては周辺のヴィンテージ(1996、1995など)のイメージからだいたいこんな味わいだろうという予測はしていました。

1995、1996、1998年あたりは良作年といわれ、近年の試飲でもまだまだ力強さを確認することができました。

1997年については高温多湿の夏で、病気が心配された年でしたが、この年はまさに生産者の判断がワインの出来を左右する年だったといわれます。

病気がつかないように、あせって収穫を終わらせた生産者は十分な凝縮感がなく、酸もタンニンも弱めになっており、柔らかい味わいとなりました。

しかしながら、このシャトーポタンサックは色調や香もブラックベリーを思わせ、液面のヘリの部分も透明感があり、まだアルコール感も十分でした。

細かい澱が出てきていましたが、慎重に、丁寧に注ぐか、デカンタージュすると果実の凝縮感がまだ楽しめる筋肉質な味わいです。やや凝縮したタンニンの古酒感を感じましたが、今楽しんでも、まだしばらく置いておいても楽しめるキャラクターであると感じました。

肉とこのタンニンの相性はとてもよく、熟成したボルドーを廉価で楽しむには十分な一本でした。


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