店長日記

フランス&スペイン 新着ワイン

2015年07月27日

さらに続いてフランス&スペイン新着ワインのお知らせです。

※fr-loc-0015-org バサック ジュ テーム
このワインの売りは商品名とラベルでどうぞ、ということで選んだわけではありません。
Je t’aime =I love you ということで、メッセージ性のあるワインとして贈り物などにはおすすめできる印象を受けます。
しかし、弊社が注目しているのは生産地と品種なのです。
このコート ド トングという場所は南仏の地中海沿いのレロー県、ベジェという町の近郊にあります。
この町ははっきりいってぱっとしません。ラグビーチーム、ASベジェというチームがあり、過去、フランスチャンピオンシップ11回優勝、そのフランチャイズ、スタッド・メディテラネはワールドカップ会場にも使用されるほどの規模と輝かしい実績ながら、現在は2部リーグの10位と低迷、などなど、本当になにもない場所で、おそらくは町の人のほとんどがワイン造りに携わっているのではないかという場所です。
古くから、この地ではデイリーでコストパフォーマンスのあるワインが造られてきましたが、樹齢35年のカベルネフラン種がここにあったことは知りませんでした。
映画、「サイドウェイ」でもセリフの中に「カベルネフラン種からは偉大なワインは生まれない」ということも言っていましたが、そんなことはない気がします。
収穫期が赤ぶどうの中でも遅く、丁寧に育てないとバランスの悪い味わいになってしまいがちですが、ボルドーのグラーヴあたりでもカベルネフラン種100%のすばらしいワインに何度もお目にかかっています。
こちらのワインはまだまだ若いし、熟成したらどうなるかという可能性のみで推し量る段階ですが、面白い存在であると思います。

※sp-gar-0001 アバニコ ディルヴィオ アルバリーニョ
これはイギリス人の元バイヤーという消費者目線でプロデュースされているワインの一つです。世界中のワインを研究して南米にも赴いていたようですが、最終的に腰を落ち着けたのはスペイン。そこでガリシア州はリアスバイシャスのアルバリーニョ種に目をつけました。私自身も好きなぶどう品種のひとつですが、近年のリアスバイシャスのワイン生産地域は内陸に拡大しており、以前のシャープなミネラル、海産物と合わせたくなるきれいな酸というより、果実味あふれるタイプに変化しつつあるワインが多くなってきていて、さらに価格も高騰していることを憂いていましたが、比較的原点に近いワインだと思います。


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