店長日記

画像: ギリシャ新着 国際品種のオリジン

ギリシャ新着 国際品種のオリジン

2020年07月08日

ギリシャワインに使われているぶどう品種は大きく分けるとギリシャの地元品種とカベルネソーヴィニョン、メルロ、シラー、シャルドネ、ソーヴィニョンブランなどのいわゆる国際品種とそのブレンドになると言われています。初めて試飲をするときには事前に品種に対する味わいやぶどうが持つキャラクタなどの先入観がはいっていました。ところがフランス、イタリア、スペイン、US、チリなどの世界の主要な生産地の造り出す味わいとは異なるスタイルだったことに驚かされました。
ギリシャのこれらの品種の全体的なイメージは過熟していない、いわゆるジャミーとかスパイシーとかピーマン、ユーカリなどのメトキシピラジン香などを感じませんでした。
ピュアな果実の味がこうなのかという印象でした。
よくよく考えてみるとヨーロッパ西側、新世界に拡大した品種も世界で最初にぶどうが造られたと言われる中東の肥沃な三日月地帯、トルコ辺りからギリシャを経由して伝わったと言われている定説があるのですからある意味、オリジンな位置付けなのだと納得させるものでした。
もうひとつ思いついたことはギリシャのこれらの会社はヨーロッパのビッグなワインメーカーとは無縁の外資が入っていない、よく言うとローカライズされた、悪く言えば世界のマーケットを見てない、地元の感覚で味のブレンドがされた、昔からある味なのだということかと、自問自答しました。
こういうバックボーンに思いを巡らしながら、この味はなぜこういう味になったかを考えてみるのも楽しいものです。

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よろしくお願いいたします。




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