店長日記

画像: 世界中で楽しむローヌブレンド

世界中で楽しむローヌブレンド

2020年09月13日

世界地図を開くとニューワールドと言われるエリアで作られるワインの多くがそのトップレンジにフランスのコートデュローヌで扱われる品種によって「ローヌブレンド」と呼ばれるワインが造られています。
たとえば、南アフリカのスワートラント、オーストラリア南部、USの太平洋岸、西アフリカなど世界中のワインラバーを満足させる造りと言えるでしょう。
シラーなどはワイン造りのオリジンともいえる西アジア、イランからシリア、パレスチナに広がる「肥沃な三角地帯」でも作られていたぶどうでもあり、そもそも扱われる品種自体が気候変動に強く、焼けつくような日差しが照り付けるタフな畑でもシッカリ育ちます。
今年もカリフォルニア州はこの暑さと乾燥が原因のひとつといわれる大規模な山火事に見舞われています。
今年は特に被害エリアがひどいようです。今回紹介するワインの産地、州内陸部、シエラネヴァダ山脈のあるアマドール カウンティはその被害を受けていないようですが、火事の煙による大気汚染がひどく、葡萄造りに多少の影響を与えそうです。
このエリアはローヌブレンドのワインが特に作られるエリアにあります。「テール ルージュ」とは「赤い大地」という意味。この朱色の土壌は、私たちの産地の特徴の一つです。畑は、主に花崗岩と火山性の土壌にあります。この地域の険しく変化に富んだテロワールで栽培されたローヌの品種から造られたワインで構成されています。シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル、ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ。標高3200フィートまでの高地は、私たちのワインの味の複雑さを造り出すことに貢献しています。
ワインメーカーであるビル・イーストンは、ローヌ以外の品種のワインに彼の姓であるイーストンの名を冠しています。アマドール カウンティとシエラ・フットヒルズで伝統的に最高の働きをしてきた品種、古木のジンファンデルなどを使用しています。
赤ワインのスタイルは、深みのある色、バランスのとれた風味、ふくよかな中味、力強さとフィネスを備えた長い余韻を強調しています。年を重ねるごとに複雑さが増していきます。白ワインはアロマティックで風味豊か、素晴らしいテクスチャーを持ち、良い酸味とバランスが取れています。また、私たちの石の多い山の土壌に由来する、驚くほどのミネラル感を示しています。
30種類以上のワインを造っていますが、その多くは非常に少量生産(100~500ケース)です。それぞれが独自の場所(テロワール)の感覚を持っていて、その場所に特化したユニークなワインです。私たちの過去25年間の目標は、常に世界の最高のワインと一緒にテーブルに並べられるような最高のワインを造ることだそうです。

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