小さな大国スロヴェニア

イタリアの東となりにスロヴェニアという小さな国があります。日本での認知度は非常に低いのですが、この国はなかなか注目の国であると思います。
スロヴェニアはもともとユーゴスラビア連邦の一部を成しており、1991年のソヴィエト崩壊と同時にユーゴから離脱、連邦解消を行いました。GDPは連邦の中で最も高く、共産圏の中で2007年に最も早くEUに参加しています。
過去様々な国に支配されながら忍耐強く、自国の文化を守りました。特にウィンタースポーツ、ウォータースポーツ、登山、耐久性が要求されるエンデュランススポーツが強いことでこの国の国民性が伝わります。

話をワインのほうに移すと、この国のワインは大きく分けて、西のワインと東のワインに分かれます。
西のワインは地形的にもわかると思いますが、イタリアの影響を受けた地域で品種、嗜好はイタリアワインに似ています。ノヴァ・ゴリッツァあたりでは育てたぶどうをイタリアに売り、そのままイタリアワインとしてリリースしていた時期もあります。
一方東のワインはマリボル、プトゥイなどで造られていますが、ここまで来るとイタリアワインの影響はなく、ドイツの影響を感じます。ブラウフレンキッシュ、リースリング、トラミナー、ピノノワールなどの外来品種が多かったのですが、古典的な造りを感じました。
ノンフィルターのせいか、ぶどうそのものをかじっているような錯覚に襲われる味だったともいえます。ピュアなぶどうの味しかしなかったので造ってる人もまじめなんだろうなと思いました。また、ここに戻ってきたいと思いつつ、帰国しました。

日本でもこういうワインを扱いたいなあ、と思って帰国後、探してみたのですが、なかなか出会うことはありませんでした。日本に入ってきているスロヴェニアワインはプリモルスカのワイン、イタリアンなワインばかりでした。
地元での試飲の時に聞いてみると、「ここらあたりの生産者はみな小さいところばかりだから国外に売る生産者はいないよ。」なんてことを言われたのでしょうがないか、とも思っていました。
機会があれば自分で輸入してみたいと思いますが、それは当分先の話でしょう。

スロヴェニアではありませんでしたがクロアチアの内陸部、ハンガリーとの国境付近、スラヴォニアのワインがそれに近いイメージでしたので在庫しています。

イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ セレクテッド(白)
イロチュキ ポドゥルミ トラミナツ セレクテッド(白)
イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ プレミアム(白)
イロチュキ ポドゥルミ カピストラン ツルニ セレクテッド(赤)
ぜひ、お試しください。

よろしくお願いいたします。