2016年11月

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クロアチア、イタリア、スペイン新着情報
最近はだいぶ冬らしくなって来ました。これからはワインのシーズンです。

クロアチアからは首都ザグレブの南東に広がるモスラヴィーナというエリアの地元品種、シュクレット種を使ったワインです。クロアチアワインのイメージはイタリア系品種に近いイメージですが、こちらは内陸部に入った場所ですので場所柄、ドイツ、ハンガリーの影響を多く受けています。
フレッシュでみずみずしい味わいが和食に良く合います。
http://aquavitae.ocnk.net/product/516

イタリアからは有機農法のメッカ、マルケ州はペーザロ エ ウルビーノ県を流れるメタウロ川流域で造られる白のビアンケッロと赤のサンジョベーゼ。
イメージではサンマリノ、リミニ、アンコーナ、ペルージャのお隣になります。
隠れた銘醸地であることは、ローマの歴史家タキトゥスは第二次ポエニ戦争におけるメタゥルス(メタウロ)の戦い(紀元前207年)について「この戦いのカルタゴ軍の敗因は、戦場だったメタウロ川周辺に漂う白ワインの芳しい香りとその味の虜になってしまったから」と書き記してあるように歴史のある銘醸地ですが、近年はワインのみならず有機農法で注目を集める土地。このアジェンダ アグリコーラ グエリエリでもオリーブオイル、パスタなども作っていて総合的なアグリツーリスモとしても知られています。
この土地でしか味わえないアイテムが来日しました。是非お試しください。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/80

スペインからは銘醸地リオハのワインです。リオハは近年、醸造の進歩だけではなく、テーブルまでの流通過程の見直しなど良い状態で届けられるまでの管理のレベルがアップしました。そしてそのレベルアップは味わいにも見られます。
今回紹介するラモン ビルバオは1924年からリオハのトップエリア、リオハ・アルタのアロ地区でワインを造る老舗と言える生産者ですが、ここ数年の味わいの良さ、ぶどうのピュアな味わいに注目です。以前のリオハのイメージとは変わりました。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/62

お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
オーストリア新着・本物の貴族です。
世の中には様々なセレブの方々がいらっしゃいます。
今回紹介するオーストリアワインをリリースされる生産者、エスターハージー(エステルハージー)家は中世から続くハンガリーの貴族の末裔です。
17世紀以来、ハプスブルク家、オーストリア・ハンガリー帝国、ハンガリー王国に渡って大地主でした。

当時のハンガリーはオーストリアの支配から逃れるための反乱、革命の時代でしたがエスターハージー家はハプスブルク家に忠誠を示す姿勢でした。最後にはオーストリア皇帝をしのぐほどの資産を得たのです。
そのエピソードとして家の楽長がフランツ・ヨーゼフ・ハイドンでした。1789年のドキュメントに給料の一部をワインで支払いを受けてた記録が残っています。
チェリストとしてフランツ・リスト、その他作曲家としてヨハン・フンメル、ヨーゼフ・ヴァイグルが使え、フランツ・シューベルトが音楽教師として働いていたことがありました。

エスターハージーワイナリーでは2009年より、ボルドーの有名醸造家ステファン・ ドゥルノンクール氏にコンサルタントを依頼。エスターハージー家最後の侯爵パウル5世の妻メリンダ侯爵夫人の甥で現オーナーのオッタルバイ氏の依頼で始まりました。ドゥルノンクール氏がオーストリアでコンサルタントするのはエスターハージーが唯一のワイナリー。エスターハージーワイナリーの所有する畑のテロワール、土壌にポテンシャルを見いだし、コンサルタントを引き受けました。

なにからなにまで特別な環境で造られたワインは特別なお食事にふさわしいアイテムと言えます。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/3
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Aqua Vitae
河合
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オーストリア・ハンガリー新着 歴史、文化の交差点
2016年11月17日 第二百五十二回配信
ハンガリーという国は現在は共和国制の国ですが西暦1000年のイシュトバーン1世が戴冠式以来、1946年に王制が廃止されるまで王国が存在していました。当時はもっと国の面積が広かったのですが第一次世界大戦の敗北のせいで領土を失います。そのせいでハンガリーの周囲の国までその文化が残り、マジャル人たちが住んでいたのです。
今回紹介するワインもオーストリアの生産者ですが、造っている場所はハンガリーという面白いエピソードを持ったワインです。
作っている場所はショプロンというオーストリアとハンガリーの国境にある町です。
この街も時代によって様々な国に支配された町ですので現在はハンガリー北西部にあり、オーストリアのブルゲンラント州に接しています。
1989年の社会主義体制崩壊直前には当時の東ドイツから「ピクニック」という大量越境があった場所でもあります。
町の歴史もローマ帝国時代からあるので名前が3つあります。ハンガリーではショプロンですが、(マジャル語:Sopron, ドイツ語:Ödenburg, ラテン語:Scarbantia)と各国の地図を見るとその呼び名は様々です。ドイツや東ヨーロッパの国の地図や標識を見ると呼び名が様々で観光で行く程度の人にとっては混乱すること必至ですね。
実際に町に行くと町は歴史が進んできた通りゴシックからバロックまで様々な建築様式のある町ですが、ドイツっぽいですね。
しかし、ワインは何といっても赤ワインの、「ケークフランコシュ」というハンガリーを代表する赤です。エゲルの代表的なワイン、エグリ・ヴィカヴェール(牡牛の血)のぶどう品種としても有名です。ドイツではブラウフレンキッシュと言われています。地元の居酒屋ホイリゲではマンガリッツァという国宝の豚料理もありますがハム、チーズなどの冷製の料理と合わせることが多いので冷製の脂に良く合う酸味が特徴の味わいです。
その品種にメルロ、カベルネフランをブレンドすることによって味わいに厚みがあります。
ローマ帝国、オスマン、オーストリア、スラヴの文化が合わさったインターナショナルでハイブリッドなブレンドをお楽しみください。

ヴェーニンガー ショプロン キュヴェ 2011 (赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/499
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Aqua Vitae
河合
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ポルトガル新着 日本人とポルトゲーザの嗜好の共通性
日本人の方がリスボンに立つと、なぜか懐かしい感じがするという方が多い。
確かにそこに立つと街並みが昭和の感覚を呼び覚ましてくれる感じがします。
特に「坂の町」リスボンの坂を下った下町、アルファマは狭い路地、古い邸宅、演歌のようなファドが夜な夜な聞こえる、魚を焼く煙が窓から出てる。昔懐かしい気分になる町です。
いろいろな意味で日本人の感覚と近いのかもしれないとおもわせるポルトガルの文化。
その中で食事の嗜好もまた然り。よく言われるのは「ポルトガル料理はスペイン料理のようにエスニックな感じなんでしょ」なんて質問もうけたりしましたが、それをポルトガル人にいうと、「スペイン人と一緒にするな」と言われます。
かつて、世界を席巻した大航海時代の影響から旧植民地の食材をワールドワイドな料理も多く、イスラム勢力の支配を受けていた影響からシナモンやサフランなどを使った南部の料理などもありますが、基本的には優しい味わいが多く、日本人の方には好評であります。
そんな料理に合わせたワインももちろん優しい味わいが多いのです。

今回ご紹介するワイン、

レセルヴァ ドス アミーゴス、テラ フランカ 
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/64

はポルトガルを代表するぶどう品種を使っています。
トゥーリガナシオナルはポートワインの主要品種となっていますがスティルワインに使っても深みのある味わいで安価にデイリーワインとして楽しむことが出来ます。

白はヴィーニョヴェルデと言われるフェルナン・ピレス、アリント、セルシアルを使った若飲みワインは海洋国家でも合ったポルトガルの多様な魚介料理に合います。
価格もお求めやすく、毎日飲むワインとしてはお買い得と思わせる味わいです。

ちなみにポルトガルの国内需要は缶詰による加工品が圧倒的に多く、缶詰のイワシやマグロは、手の込んだ料理をする時間がないときの手軽なおかずとして、ゆでたジャガイモや卵と一緒に供されます。

当店ではこちらの缶詰も併せて販売しております。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/74
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/95
いわしは近日入荷予定ですので今しばらくお待ちください。
よろしくお願いいたします。
オーストラリア、メルボルン新着ワイン。存在理由を考える
1860年に設立されたオーストラリアで最も伝統的で美しい場所にあるファミリーワイナリーの一つと言われるのが今回ご紹介するタービルクワインズです。
メルボルンの北120kmにあるナガンビーレイクにあり、オーストラリアのワインの歴史を語るうえで外すことのできない場所です。
このタービルクワインズは1925年にパーブリック家に買い取られ、現在五代目が経営する老舗ワイナリーです。
ここは野生自然保護区にあり、周りは川、湿地と水に恵まれた土地です。クロコダイルダンディをイメージするようなボートクルーズもあり、ちょっとほかのワイナリーとは違う環境です。
そんな中で造られた古い畑のぶどうは、白がマルサンヌ、赤がシラーです。
白のマルサンヌは若いワインにしてはやや色調が濃い目で香りはフルーティ、パイナップルやバナナ、バターを感じさせます。1927年から造られている世界最古の畑の味わいを試して見てください。

辛口でありながら、フレッシュな果実味が後を引き、時間がたって空気に触れるとともに果実味がグラスから飛び出してくるようなイメージでした。
赤のシラーはシラーらしい爽やかでみずみずしいチェリーを思わせ、凝縮した果実味と酸、スパイスがうまくまとまり飲み飽きない味わいです。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/73

よろしくお願いいたします。
オーストリア再考
オーストリアに以前訪れた際に感じたこと。
古き街並みと自然志向な素朴な人たちの集まり、ということを感じました。
その時はスポーツイベントで訪れたのでワインや食事に触れあっている機会はあまりなかったのですが、その次に訪れたときは食事の際に人々の自然志向を強く感じる機会がありました。オーストリアというと白のグリュナーフェルトリナーが有名で、味わいもほんのり甘い果実、さわやかなミネラル、酸、ハーブ、スパイスのような香りのバランスがよく自然に体に入ってくる感覚です。
オーストリアを訪れた際に食べた料理の中で印象に残ったのはなぜか野菜。
移動中は肉を食べていたせいか、ホイリゲ(居酒屋)で食べた野菜の味、体に入ってくる感覚がいまだに忘れられません。
野菜に合わせるのは白ワインというイメージがありますが、その時に試したのは赤ワイン。
ブラウフレンキッシュ種という赤ワインです。
これは単独で試すと色調も黒に近く、スパイス、鉄分のようなミネラルを感じますが野菜のミネラルと実にうまくマッチングしたことが印象深く残っています。
これまでのイメージを少し変えなければならない体験をしたことをなんとか日本でも伝えたいと思って探したアイテムが入荷しております。
オーストリア、ドイツワインはまだまだ価格的にも高い印象がありますが、比較的購入しやすいアイテムをそろえてみました。
ぜひ、のぞいてみてください。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/3

よろしくお願いいたします。

Aqua Vitae
河合
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目指すはラングドック・ルシヨン
南フランスの西側、スペインとの国境、ペルピニャンなどのルシヨン地方はパリを中心とした北部に住むフランス人にとってはある意味、理想の場所のようです。
年間の降水量が最も少なく、年間日照量も最も多い地域。仕事を引退してセカンドキャリアを送るための移住先としても人気の土地でもあるのです。
そんな土地は食事も美味しいのですがそれに合わせるワインも自然の味わいで造られるスタイルの生産者がたくさんいます。
海と山が近い土地なのでそこで取れる食材に合わせたブレンドのワインになっています。
毎日の食事に自然な味わいで寄り添い、体にすーっと入っていく感覚を受けるワインです。
ラングドックワイン
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/15
よろしくお願いいたします。


ラテンの東。東ヨーロッパの底力
当店は東ヨーロッパワインに注目しています。ワインの歴史はさることながら2000年以降のワイン造りに対する取り組みの機運が高まっています。樹を育てる豊かな黒土、国際的な投資、新しい技術の導入、安価で良質な労働力とワインを取り巻く環境により、日本にもコストパフォーマンスの良いワインが入ってきています。

以前のルーマニア、モルドヴァワインのイメージは日本ワインのラベルに詰められるバルクワインのイメージがありましたが、いまでは産地のラベルが添付されることによって産地のアピールがされるようになります。
しかし、日本からはるか遠い東ヨーロッパについて具体的なイメージがまだまだ浸透されていない感じを受けるのでまさにこれからの銘醸地であります。
ルーマニアのワイン造りの歴史は古く、紀元前からワインの製造が行なわれていました。
四千年前以上のルーマニア人以前のダキア人の時代に始まり、中世のシュテファン大公のようなワイン好きの統治者もいました。
実際にルーマニアのワイナリーの地下セラーには1900年代前半からのヴィンテージワインが保存されており、その歴史と実力を肌で感じることができます。
19世紀後半のパリの国際博覧会で高い評価を受けたワインは途中、社会主義政権時代にその歩みをストップしましたが、その実力が復活してきたことを味わいから感じます。
実際に試飲するときにはよくフランスワインとの比較の話になります。首都ブカレストは「バルカンのパリ」とも言われていますが、ルーマニア人やモルドヴァ人にとっては、ローマへの道ではなくパリへの道を歩んでいます。フランスを意識しているワイン造り、その進捗ぶりは注目といえます。
モルドヴァのアスコニ
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/25
ルーマニアのドメーニレ サハティーニ
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/120
ご興味がございましたらお問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
南フランスですが高原のすがすがしさ
2016年11月01日 第二百四十六回配信
新しいラングドックワインを発見しました。南のワインではありますが高原のすがすがしさを感じるワインです。
この地はトレッキングの観光客でにぎわう町で、トレッキングの間のお食事には当地のワインを楽しむ方が多くいらっしゃいます。
この生産者は南フランスの主要都市、モンペリエ郊外にあるピックサンルーの中心部にある3つの生産者の合弁会社です。なので、「3つのシャトーからなる葡萄園」を意味するヴィニョーブル デ トロワ シャトーという生産者です。
セヴェンヌと地中海の間、北モンペリエのサン マチュー デ トレヴィエールに位置し、この生産者は、この生産地、ピックサンルーの三分の一のぶどうをカバーしています。まさにこの地域のオリジナルの味わいを生み出しています。ここの生産は1950年以来、盛んになってきましたが特徴としては何といってもここだけのミクロクリマ(微小気候)がぶどうにあたえる影響が他の地域と違います。
粘土と石灰岩の土壌が海抜150メートルに位置し、ブドウの木は地中海の気候と大陸性気候の影響下あります。このため、たくさんの太陽を浴び、過剰な地中海性気候の暑さにも悩まされない理想的な環境と言えます。
この気候から生み出されるぶどうは希少なフィネスの柔らかいタンニンのキャラクタを持ちます。
さらに環境の影響だけでなく、その環境保全にも努め、太陽光パネルの設置、近代的な醸造設備などを設立し、自然に負荷を与えず、ビオロジックワインをリリースしています。
今回はラングドックワインらしい、白のヴィオニエ、赤のカリニャンをリリースしています。
冷涼気候らしい、エレガントな酸とタンニン、なめらかな果実が自然に体に入っていく感覚を覚えます。
品種の特性が良く引き出されており、ヴィオニエの白い花の香り、カリニャンのスパイシーさが優しく表現されていて、週末のランチ、デイリーな夕食に良く合います。価格もお手頃です。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/15

ご興味がございましたらお問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

Aqua Vitae
河合
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