2016年10月

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先入観と知と経験が狂わせる感覚
ワインの試飲会に参加してまいりました。
この日のテーマはボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュがメインのラインナップです。
ボルドーというとこれまでのイメージは果実、タンニンがしっかりしたイメージ。
しかし、ヴィンテージも飲み頃をそろえていたせいか、なめらかで穏やかな味わいが多かったように思います。

この業界に入ってから同じワインを何度も試飲していますが、ヴィンテージ、経年の状態、生産者の考え、環境の変化などを踏まえて様々な状態のワインを試しました。そのワインの味わいの変化は自分自身のこれまでの印象を変えてしまいます。試飲後は自分の持っているイメージを変えなければならないアイテムもいくつかありました。

印象に残ったアイテムをつらつら書いていこうと思います。

ブルゴーニュ地方の白ワイン、マコンのdes Gerbeaux はMacon Solutre Le Clos 2013,2014 はソリュトレの土地が持つミネラル感がしっかりと表現されています。土地のキャラクタをしっかり出せるのは銘醸と言える一本でしょう。
生産量としては厳しい年が続いているマコンのワインですが販売量はしっかり確保されているようです。
Saint Veran 2015, Pouilly Fuisse Vieilles Vignes de Solutre 2014, Pouill Fuisse Les Crays 2015 は果実、穏やかな酸、控え目な樽香のバランスが良く、味わいに丸みがあり、鶏、豚、ホルモンなど白い肉と合わせたくなります。
ボルドーの低価格帯アイテムではChateau Cissac 2011。こちらは他のインポーターの同アイテムの試飲ではミネラルと酸がしっかり出ていて、杉やハーブなどの香りを感じる完熟感がありました。
それらの味の要素がうまくまとまり、お買い得な印象。

ボルドー中価格帯ではなんといってもChateau Larrivet Haut Brion 2009。ペサック・レオニャンのワインでありながら、果実の密度がしっかりしていて土地の味わい以上に経年の良さを感じさせる一本。
資料によるとこの年はカベルネソーヴィニョン65%、メルロ35%のブレンドですが、試飲のイメージはメルロのなめらかさが良く出ています。
ちなみに参考データですが、この2009年はパーカーポイント91点、ワインアドヴォケイト誌のコメントではローストハーブ、スパイスボックス、トリュフ、木炭、黒鉛、ブラックカラント、チェリーのニュアンスが贅沢に感じられます。ボディも豊かで寝かせておいて楽しむ価値のあるワイン、と評価しています。

ボルドー高価格帯では飲み頃という意味で、Chateau Rauzan Segla 2004、Chateau Brane Cantenac 2001がおすすめと言えます。

コストパフォーマンスという意味ではこの日のシェリー、マデイラ、ポートが抜群でした。
Emilio Lustau Berrys’ Amontillado、
Barbadillo Berrys’ Dry Oloroso、
Berrys’ Dry Madeira Spy 5 years old Madeira wine company
Berrys’ Full Rich Madeira Meredith 5 years old Madeira wine company
Berrys’ St. James Finest Reserve Port Quinta de la Rosa
Berrys’ William Pichering 20 years old Tawny Port Quinta do Noval
Berrys’ Crusted Port Bottled 2004 Dow’s
2009 Berrys’ Late Bottled Vintage Port
古酒感、飲み頃、体への吸収感、飲み頃ワインとしての価格、ともにお買い得と言えます。

この日は自分の考えをオフにして新しい感覚で試飲に臨まなければいけないと思いました。

ご興味がございましたらお問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
ピコワイン?!
最近ミュージックシーンを賑わせている謎のシンガーソングライター「ピコ太郎」。一度その歌詞を聞くと頭に残ります。「ペンとアップルでアッポーペン。ペンとパイナップルでパイナッポーペン。アッポーペンとパイナッポーペンでペンパイナッポーアッポーペン」と英語で歌う。ジャスティン・ビーバーがTwitterで称賛して以来またたくまに世界中に広がり、CNNで紹介されたり、You tubeの動画再生回数が世界一になったり、全米チャートにランクインしたりとすごいことになってますね。
でも、筆者の関心はその歌詞でアップルとパイナップルでソーヴィニョンブランだな、と頭に残りました。
ニューワールドのソーヴィニョンブランはパイナップルのようなトロピカルフルーツ、きれいなアップルのような酸がグラスの中で香りと味わいのレイヤー(層)をなしてグラスからポンポン飛び出してきます。
まさに、グラスから「アップルとパイナップルがポン!」です。
そんな面白くないダジャレが頭に浮かぶとつい唾が出てきて、飲みたくなります。
おすすめのワインはこちらです。

シャノン サンクチュアリピーク ソーヴィニョンブラン(南アフリカ エルギン)
http://aquavitae.ocnk.net/product/368
ヘスコレクション セレクト ソーヴィニョンブラン(USA カリフォルニア)
http://aquavitae.ocnk.net/product/492
マヒ マールボロー ソーヴィニョンブラン(ニュージーランド マールボロ)
http://aquavitae.ocnk.net/product/491

よろしくお願いいたします。

Aqua Vitae
河合
http://aquavitae.ocnk.net
東ヨーロッパ新着 安くても良いものを探して
続いて東ヨーロッパから新着ワインです。
ドメーニレ サハティーニ ラ ヴィ ピノノワール 2014(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/484
ルーマニアは南部のムンテニア地方にあるデアルマーレ、ミジル村で造られるピノノワールです。
当主のアウレリア氏の哲学はテロワールに強く影響を受けた葡萄を使いかつ、品種そのものの個性をしっかりと反映させることです。また環境に敬意を払い、最小限の人の介入で自然に近いブドウ栽培に努めています。
キイチゴ、ブラックベリーのような果実の凝縮感と豊かな土壌を反映し、地元の料理にマッチするスパイス感は南のピノノワールといえますが、コストパフォーマンスの良いなめらかな味わいはおすすめです。

おとなりのモルドヴァからは豊かな味わいのシャルドネ。
アスコニ エクセプショナル シャルドネ。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/25
ソヴィエト連邦崩壊後の1994年以来、技術や資本を投入し、ようやく機が熟した感があるワインと言えます。
トースティな樽の香り、まろやかでコクのある果実感。心地よいアフターの酸はデイリーとして飽きのこない味わいです。

東ヨーロッパにはいつも新しい発見があります。これから注目の土地ですね。

よろしくお願いいたします。
フランス新着 山の陰には
南フランスのラングドックにまだまだ良い生産者がいました。
ヴィニョーブル デ トロワシャトー レ デエス ミュエット ヴィオニエ(白)
ヴィニョーブル デ トロワシャトー レ デエス ミュエット カリニャン(赤)
ピック ジョアン コリウール ブラン(白)
ピック ジョアン コリウール ルージュ(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/15
ヴィニョーブル デ トロワ シャトーはモンペリエ郊外の銘醸地、ピク サン ルーにある150の農家さんからなる合弁組織です。こちらは真面目な農家さんが造った品種の特性がそのまま表現された自然の味わいのワインです。その土地がイメージできるきれいなワイン。フランス語「レ デエス ミュエット」は「物言わぬ女神」という意味ですが、まさに何も語らずとも伝わる味わいです。

ピック ジョアンはラングドックのさらに西側、スペインとの国境付近にあるペルピニャン郊外にあるバニュルス シュル メール村でジャン・ソレとローラ・パルセご夫妻がワイン造りに情熱を注いでいます。
このワインが造られるコリウールはピレネー山脈が海にせり出し、小さな入江が連なる場所。春にはアーモンド、アンズ、ももなどの花が咲き、まるで桃源郷のようです。日照量もフランスで最もある場所で、曇りがちなパリから逃れ、セカンドキャリアをここで暮らす方も多い。アンリ・マティスをはじめとしたフォービズムの画家たちの隠れたコミュニティにもなっていました。
そんな隠れ家のような小さな村でひっそりと造るワインです。
あまりに平地が少ないのでここらあたりを走っていると、路肩の斜面に真横にぶどうの樹が植えられていてちょっとびっくりなんて場所もあるほどです。

よろしくお願いいたします。
薬を捨てて
体に違和感を感じる、具合が悪いときは即効性を期待して薬を服用される機会もあるとおもいます。病院に行けば痛み止め、さらには抗うつ剤など、治癒の薬だけではなく今ある痛みなどの不快感から一時的に遠ざける薬まで勧められます。
これでは根本の症状が和らぐだけではなく、薬にかかるコストもばかになりません。
人間にも本来の自然治癒力が備わっているはずです。
私は医者ではないのでそのシステムについてはここでは書きません。
それは普段の食事、休息、ストレッチなどの適度な運動などの行動によって高められる力であると思います。筆者もそれを実践しています。実際、骨折などの外傷以外では病院に言った経験はありません。
その中で日々意識していることは日常の仕事や運動などで体が疲弊したときに抵抗力が落ちる感覚をなるべく早く解消すること。
体が強くなるのは運動しているときではありません。運動はあくまで筋肉の稼働によってその細胞を破壊しているのです。そしてそれを補う栄養補給、休息によって超回復がなされていることを意識すべきだと思っています。
その回復活動の一環として 台湾サンチーの服用を自身でも始めました。
そしてその効果を実感し、自分の意見を多くの人に広げたり、すすめたりしました。
これはあくまでも自身の感覚から話すことですが、定期的に飲用することで朝起きたときの疲労感、だるさがなくなりました。
翌朝に起きたときに気分爽快で疲れだるさをなくすため、小規模生産者の自然なワイン、食事の選択と合わせてこのサンチーを組み合わせていますが、効果は徐々に感じるようになってきました。クエン酸の効果で血流改善、キレート作用がこのような効果を与えているようです。
まずは、1本お試ししませんか?
500mlで850円ですが10~15倍の水で希釈して飲用していただくことを推奨しておりますので、実質5リットル~7.5リットルで850円ですので薬の服用を考えるとお買い得と言えるでしょう。
もちろん自然の果実の味、果皮のさわやかさがあるので味わいとしても、そのまま飲むだけでなく、お料理にレモンをかけるイメージで使うことをおすすめしております。
自身の中から体を強くしていきましょう。
よろしくお願いいたします。
ワインとラグビー選手
突然なんのつながりもないようなテーマを挙げてみましたが実は結構なつながりがあるんです。
ラグビーはブリテン発祥のスポーツ、ワインもラテン諸国で造られていますがもともとはイギリス向けの需要のために造られる経緯になった生産地が多いのです。
少し古い話ですが、ワイン専門購読誌 “ecce vino ” 2011年10月7日に掲載されたダヴィ コボルド氏、セバスチアン デュラン ヴィエル氏が寄稿した記事に、「ワインとラグビー」 類似する二つの世界、というものを見つけました。
その冒頭の文章のテーマが、「ワインとラグビー、一見すると全く異なる二つの世界をどうやったらつながるのか?現在、人々がプレーするラグビーの世界にその効果がみることができるかもしれません。」という文章から始まっています。
なぜ、こういうテーマから始まったのか、それは、二つの世界に共通する「スターを生み出す」というテーマがあります。ワインの場合は個人の能力で醸造を行うことがありますが、ラグビーの試合の場合は個人の能力でゲインすることはあっても試合に勝つことはありません。二つのテーマについて言えることは、いずれの場合においても、チームワークとして、連帯の精神でつながり、ゴールという単一の目標に向かっていく必要があります。
ということに言及しております。
そしてその結果、ワインの生産者としての義務、ラグビープレーヤーとしての義務、この二つの一貫性ある取組みがありますが、個人スキルとして「他人とは違ったことをする。」ために個人の才能を発揮するワイン生産者やラグビー選手が存在します。
この、両方の行動のエリアは知識と技術習得、自制心、健康と体力強化、チームスピリッツと個人能力の強化が持続的に行われることにあります。
そして、試合の結果はワインの品質に置き換えることができ、その結果を決然と表すことになります。と締めくくっています。
面白いのは話は天候にまで及んでいて、ワインとはフルーツ(ぶどう)からの対話、時には人間と自然との困難で不確実な対話の代物です。ぶどうの収穫の出来というのは、ラグビーの試合の流れのように理にかなった変化、雨、風、温度など、ノーサイドのホイッスルが鳴るまで常に変わり続けます。
チームスポーツによって生まれる信頼はワインでとの対話によって生み出されるなじみの味わいと同じようなものです。
それが、試合後の交流会のように楽しみが長く続くことがあります。
ラグビーのプレー、ワイン造りにはルールがあります。それは初心者にとって、とても複雑で逆説的にも言えますが絶えず変化する対象となっています。
確かに、雨が降ろうが雪が降ろうがノーサイドのホイッスルが鳴るまでゲームは続行されます。なかなかおもしろいですね。
そして、引退したラグビー選手がワイン造りに携わるスタイルも様々なようです。
生産者としてだけでなく、ネゴシエーション、輸入、広報、トレーディングと様々な形で携わります。
この記事に紹介されている選手は元フランス、イタリア代表コーチ経験があるジャック・ブリュネル氏、元フランス代表、ジャン・ピエール・リーヴ氏、ピーター・デヴィリエ氏、ジャン・バティスト・ラフォン氏、シルヴァン・マルコネ氏、ファビアン・ペルーズ氏、ジェラール・ベルトラン氏など知る人ぞ知る世界ですがそうそうたる名前が挙がっています。ワインと生活が密着しているのだと実感できますね。
そのうちの一人、南フランス、ラングドック地方のフラッグシップといえる生産者であるジェラール・ベルトラン氏は、強い信念を持ち、あきらめることない、屈強な男ですが、ラグビーから二つのことを教わったと言っています。詳しいことは語ってくれない物静かな人物ですが、「世界を知っているプレーヤーはトレードマークといえる、プレーヤーとしての戦略的なビジョンから、ブランドを構築するためのインスピレーションを得ている」ということです。
彼らが関わっているワインはいまは販売しておりませんが、同じタイプのおすすめワインはたくさんご用意しております。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン ロゼですが赤として試してください。
バスク七州のうち、北部三州のあるフレンチバスク。ここの協同組合であるカーヴ・イルレギの白、シュリhttp://aquavitae.ocnk.net/product/93 はご好評頂いております。
今回入荷したのはロゼである「アルギ」です。http://aquavitae.ocnk.net/product/480
このアルギはバスク語で「光」を意味しますが、その名の通り、見た目は光沢があるサーモンピンクでエレガントなイメージですが、ぶどうはこの地を代表するぶどう、タナをメインで使っています。
つまり見た目よりもがっちりしています。アペリティフから肉料理のメインまでなんでもいけるのです。このワインの良さは最初に9〜12℃くらいの温度でサービスします。前菜などにはこの温度でシャープな味わいを楽しみ、次第に温度があがってくると果実の味わいに厚みとふくよかさが出てきます。そうすると肉料理とうまくマッチングするのです。
この温度変化によって同じワインなのに様々な楽しみ方ができるわけです。
ひとつぶで二度おいしい、そんなワインです。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン 親の七光りではない二代目の挑戦
最近テレビを賑わせる、有名俳優の二代目の話題が良く出ています。
今回紹介するのは、親の七光りに頼らず、ワイン造りにチャレンジしているひとたちのワインです。
メゾン フランソワ ニコライ カリニャン ヴィエイユ ヴィーニュ
http://aquavitae.ocnk.net/product/478
こちらはモエテシャンドン創業一族という由緒正しい家系、ブルゴーニュ、サヴィニ レ ボーヌの名門でもあるシャンドン ド ブリアイユが「ぶどうとワインに最高の条件」とは、というテーマで始めたネゴシアンです。
この方のwebサイトを訪れるとワインの販売という色を微塵も感じさせません。
自分のプレゼンテーション、フィロソフィーと課題、作業報告らしいものが書き綴ってあります。その様は研究室のようです。
ワインを売り物にしているというよりもワインという媒体を通して自然とはどうあるべきか、などと哲学も確かに感じます。それぞれのワインも数樽しか造ってない、ある意味未来志向なワインと言えます。

ドメーヌ ド ロクル ルージュ ルージュ ピノノワール
http://aquavitae.ocnk.net/product/479
こちらはシャンパーニュでのビオロジック先駆けと言える、アンドレ・ボーフォールの長男、エメリック氏が南フランス、ニーム郊外で挑戦しています。
南仏らしい平屋の地味な建物ですが、この方のすごいのはこの暑い南仏の中で涼しい峡谷、高原を探してスパークリングワインやピノノワールを造っていることです。しかも、当地はコート デュ ローヌと同じ土壌であること。
そこで造られるワインは繊細さが感じられるということです。
シャンパーニュ地方から遠く離れたニームで自分のスタイルを貫き通す、まさに人生修行ですね。そんな頑張っている人を応援したいものです。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン 普段の食卓を彩る
秋になり少しずつ涼しくなってきました。ワインのシーズンに入ってきた実感があります。
ここらあたりで当店の原点でもある、「普段の食卓にワインを」という部分に立ち返ってみて、選んでみたワインがこちらです。
イザティス コンテ トロサン ルージュ 2014 (赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/483
イザティス コンテ トロサン ロゼ 2014 (ロゼ)
http://aquavitae.ocnk.net/product/482
イザティス コンテ トロサン ブラン 2014 (白)
http://aquavitae.ocnk.net/product/481
こちらのワインはフランス南西部、トゥールーズ郊外にあるIGPコンテ トロサンという場所で造っているのですのですが、とにかくこのあたりでまず普通にワインがでてくるとこのガイヤックワインなのです。
筆者が初めてフランスを訪れたとき、最初に滞在したのが南フランス最大といえる大都市トゥールーズでした。その時、食事に、バルにいろいろなところでこのガイヤックワインを試す機会に恵まれました。
フランスで夕食の買い物に行く人たちもバゲットとワインボトルが紙袋にという光景がイメージできるかもしれませんがそのワインはトゥールーズではガイヤックワインなのです。
フルーティでなんのひっかかりもなくすいすい飲めるワインです。
生水を飲まないせいか普通にワインを飲める環境にあるかもしれません。
一番驚いたのは筆者は当時、ラグビーチームに所属していましたが、アウェーでミディ・ピレネーを訪れ、夜のゲームに備えて、チームランチを食べていましたが、その時、出場選手でもあるフランス人たちは普通にワインを飲んでいました。チームで数人いる外国人はみんなで、「あいつらクレイジーだ!」と言っていました。
それくらい日常に溶け込んでいる食材なのだと、痛感したものです。
具体的におすすめの食材が何かというよりも、夕食の最初の一杯としてお勧めのアイテムです。
よろしくお願いいたします。
肉の扱いのうまい人たち
2016年10月01日 第二百三十六回配信
オープン間近の焼肉、ホルモン店の試食会に行ってきました。
まだできたてという雰囲気の中で出された部位それぞれが光沢があり、フレッシュでかみごたえがあり、おいしかった。たれも素材の味を活かすために主張しすぎず、しかしながら存在感があります。
キムチやコンナムルもごま油が強くなく、辛すぎなくて箸休めとしてほっとする味。
そんな中で営業魂が燃えて、ぜひワインも合わせてくださいとお願いしました。
そんなときにどんなワインを合わせようかと考えます。
ここのお店は肉の素材の良さで勝負するんだろうなと予想したので、合わせるワインは肉の扱いのうまい人たちがいる場所で造られているワインが良いだろうと考えました。

その肉の扱いのうまい人たちがいる場所とはどこでしょうか?
フランスならジビエや熟成肉のうまい南フランス、イタリアならビステッカが本場のトスカーナ、豚ならスペインもいい。
中央アジア、イスラム圏からトルコ、バルカン半島に伝わった、羊などの肉料理が名物の東ヨーロッパも捨てがたい。
持ち込んだのは南フランスのラングドック地方、イタリアのマルケ州、ハンガリーのジュール、南アフリカのステレンボッシュのワイン。
料理の価格設定とバランスをとったワインをチョイスしました。
それぞれのワインが肉の味を邪魔することなく、ソースのような良いアクセントを取っていました。樽熟成のないワインはプラム、ダークチェリーのようなフルーツソースのイメージで飲むと酸が肉の脂をうまく中和してくれて、次の肉をスムーズに頂けます。
ハンガリーのワインは味わい自体にスパイシーさが感じられてこちらも相性がよかった。
ハンガリー料理もオスマン帝国の支配を200年ほど受けていた時代があったのでその料理もトルコ料理のケバブやキョフテのような料理もあります。その料理との相性を考えたぶどうのブレンドになっているのだと実感しました。
ついつい飲み過ぎ、食べ過ぎてしまったほど美味しかったので、またいろいろ試してみたいと思いました。
パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト パンノンハルミ トリコシュ レッド
http://aquavitae.ocnk.net/product/41
クライン ザルゼ セラーセレクション ピノタージュ 
http://aquavitae.ocnk.net/product/381
今回訪れたお店は筆者の高校時代の先輩がオープンされるお店です。
焼肉ホルモン 大笑(ヤキニク ホルモン タイショウ)
TEL 03-6304-0120
住所 東京都新宿区下落合1-3-19 第3丸上ビル2階
最寄り駅
JR山手線高田馬場駅(徒歩3分)
東京メトロ東西線高田馬場駅(徒歩3分)
西武新宿線高田馬場駅(徒歩3分)
営業時間 18:00-23:30 (LO 23:00)
定休日 日曜・祝日
よろしくお願いいたします。
河合
http://aquavitae.ocnk.net