ワインとラグビー選手

ワインとラグビー選手
突然なんのつながりもないようなテーマを挙げてみましたが実は結構なつながりがあるんです。
ラグビーはブリテン発祥のスポーツ、ワインもラテン諸国で造られていますがもともとはイギリス向けの需要のために造られる経緯になった生産地が多いのです。
少し古い話ですが、ワイン専門購読誌 “ecce vino ” 2011年10月7日に掲載されたダヴィ コボルド氏、セバスチアン デュラン ヴィエル氏が寄稿した記事に、「ワインとラグビー」 類似する二つの世界、というものを見つけました。
その冒頭の文章のテーマが、「ワインとラグビー、一見すると全く異なる二つの世界をどうやったらつながるのか?現在、人々がプレーするラグビーの世界にその効果がみることができるかもしれません。」という文章から始まっています。
なぜ、こういうテーマから始まったのか、それは、二つの世界に共通する「スターを生み出す」というテーマがあります。ワインの場合は個人の能力で醸造を行うことがありますが、ラグビーの試合の場合は個人の能力でゲインすることはあっても試合に勝つことはありません。二つのテーマについて言えることは、いずれの場合においても、チームワークとして、連帯の精神でつながり、ゴールという単一の目標に向かっていく必要があります。
ということに言及しております。
そしてその結果、ワインの生産者としての義務、ラグビープレーヤーとしての義務、この二つの一貫性ある取組みがありますが、個人スキルとして「他人とは違ったことをする。」ために個人の才能を発揮するワイン生産者やラグビー選手が存在します。
この、両方の行動のエリアは知識と技術習得、自制心、健康と体力強化、チームスピリッツと個人能力の強化が持続的に行われることにあります。
そして、試合の結果はワインの品質に置き換えることができ、その結果を決然と表すことになります。と締めくくっています。
面白いのは話は天候にまで及んでいて、ワインとはフルーツ(ぶどう)からの対話、時には人間と自然との困難で不確実な対話の代物です。ぶどうの収穫の出来というのは、ラグビーの試合の流れのように理にかなった変化、雨、風、温度など、ノーサイドのホイッスルが鳴るまで常に変わり続けます。
チームスポーツによって生まれる信頼はワインでとの対話によって生み出されるなじみの味わいと同じようなものです。
それが、試合後の交流会のように楽しみが長く続くことがあります。
ラグビーのプレー、ワイン造りにはルールがあります。それは初心者にとって、とても複雑で逆説的にも言えますが絶えず変化する対象となっています。
確かに、雨が降ろうが雪が降ろうがノーサイドのホイッスルが鳴るまでゲームは続行されます。なかなかおもしろいですね。
そして、引退したラグビー選手がワイン造りに携わるスタイルも様々なようです。
生産者としてだけでなく、ネゴシエーション、輸入、広報、トレーディングと様々な形で携わります。
この記事に紹介されている選手は元フランス、イタリア代表コーチ経験があるジャック・ブリュネル氏、元フランス代表、ジャン・ピエール・リーヴ氏、ピーター・デヴィリエ氏、ジャン・バティスト・ラフォン氏、シルヴァン・マルコネ氏、ファビアン・ペルーズ氏、ジェラール・ベルトラン氏など知る人ぞ知る世界ですがそうそうたる名前が挙がっています。ワインと生活が密着しているのだと実感できますね。
そのうちの一人、南フランス、ラングドック地方のフラッグシップといえる生産者であるジェラール・ベルトラン氏は、強い信念を持ち、あきらめることない、屈強な男ですが、ラグビーから二つのことを教わったと言っています。詳しいことは語ってくれない物静かな人物ですが、「世界を知っているプレーヤーはトレードマークといえる、プレーヤーとしての戦略的なビジョンから、ブランドを構築するためのインスピレーションを得ている」ということです。
彼らが関わっているワインはいまは販売しておりませんが、同じタイプのおすすめワインはたくさんご用意しております。

よろしくお願いいたします。