2020年10月

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フランス新着 緯度は高いが・・・
ヨーロッパでも温暖化傾向にある気候変動はワイン造りに変化を与えます。
特にフランス北部のシャンパーニュ、アルザス、ロワールなどの比較的涼しい気候にある畑の微妙な変化、できる葡萄の味わい。さらに北部に伸びる栽培地域など近年はその変化が目に見えるようになってきました。
フランス北東部、ドイツとの国境付近にあるアルザス・ロレーヌ地域は昔からワインの銘醸地の一つとして知られ、グランクリュは50を超えるリュー・ディー(区画)を数えます。
アルザス地方での葡萄栽培は標高の高いところにぶどう畑が広がるものの、周辺地域と比較して、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。また、ヴォージュ山脈をはじめとして、周囲を高い山脈に囲まれているため、雨雲がストップされて、降雨量は少なめ。乾燥した気候で太陽の日差しにも恵まれているため、ぶどうがよく育ちます。筆者の体験でも8月のストラスブールやコルマールは昼間の暑さがかなりこたえたことや、朝は山に霧がたちこめることもよく見ることがありました。
ここでつくられるスパークリングワイン、クレマン ダルザスは面白い存在です。
シャンパーニュ方式の瓶内二次発酵を利用して完成に至るスパークリングワインが名乗ることを認められたAOCが「クレマン ダルザス」と言われます。
そのワインは主にピノブランからつくられ、他にもピノグリ、ピノノワール、リースリング、シャルドネなども利用されています。
ぶどう収穫期の最も早い段階で摘んだぶどうを使ってつくることから、果実のフレッシュさや、爽やかな香りをしっかりと伝えられます。
シャンパーニュと比較するとアルコール度数を低めに設定しているため、まろやかな味わいの辛口で前菜からメインまで、アルザスではドイツのイメージのシュークルート、バッコフ、パスタのシュペッツレがあり、フォアグラの名産地でもあり、そんな中で普段使いのスパークリングワインとして楽しまれています。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/42
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ジョージア新着 歴史があり物価の安い国を狙ってみる。
ジョージア西部のカヘティ地方から新しいワインが入荷します。

シュミ ゲオルギカ ムクザニ 
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/56

ムクザニというワインはジョージアのカヘティ州ムクザニでサペラヴィ種の葡萄から造られるグルジアの辛口赤ワインです。ムクザニは、同じ葡萄から造られる他のワインとは異なり、オーク樽で少なくとも3年以上の長期熟成が行われています。
ムクザニは深い赤色をしていて、オークとベリーの柔らかいスモーキーな香りがあります。味わいはドライに始まりますが、オークと果実のフレーバーがすぐに感じられます。長い熟成の結果、ムクザニは他のサペラヴィから造られるワインよりも複雑さを持っています。ステーキや濃い肉料理との相性は抜群です。
歴史をさかのぼると、1888年から生産されていますが、国の歴史を見ていくと1991年にソヴィエト連邦が崩壊して、その後独立し、産業に外国資本が入って、国際競争力のある会社が出てくるのは2000年以降の話です。このシュミというドメインが設立されたのも2001年のことです。
当然、昔作っていた古いスタイルとは作り方は少しずつ変わってきますし、モスクワがマーケットだった時代とは変わってその目線は西側、世界中のマーケットを視野に入れていますのでその味わいも変わってきています。
筆者は着目すべき点は国の物価にあると見ています。これだけの歴史の流れやノウハウがあり、途中、共産主義体制にその方向を変えられた時代もありましたが、ワインの背景や食文化にはその重みを感じます。それを安価で手に入れられることは購入時の一つの動機になるのではないでしょうか。
例えば、ヨーロッパの西側諸国で比較的、お求めやすい価格を維持しているスペインのワインをみて見ると、ムクザニの熟成期間が3年以上というポイントを比較してみると、スペインではクリアンサが熟成が24か月、レセルヴァは熟成36か月となっていますがこのあたりのグレイドに相当します。
このクラスの相場に比べるとお買い得と言えるアイテムではないでしょうか?
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フランス アルマニャック 限定入荷 
ジェラス バ アルマニャック ドメーヌ ド ラサール 1973年 Gelas Bas Armagnac Domaine de Lassale 1973 容量:700ML 度数:49.7度 

すでに生産を停止している作り手の貴重な古酒。わずかに残るストックのみで、永久に失われてしまう珠玉のブランデー

フィロキセラにより衰退してしまった品種「フォルブランシュ」、時代の波に飲まれ、失われ行く品種「バコ」
いつの日か飲めなくなってしまう、繊細で優美なこの味わいをぜひ知ってください

フランス、サンジュスタン村。何度も戦争を経験してきたこの美しい村で、アンドレ・コスト氏が、手間隙かけて作り続けていたこのアルマニャックは、もう二度と作られることがありません。
フィロキセラによりほとんど絶滅寸前となった「フォルブランシュ」と、交配種をあまり好まない現代の流れに埋もれ、消えつつある「バコ」という、アルマニャックを長年支えてきた二品種による、貴重な70年代の古き良き時代のブランデーです。

セパージュ : フォルブランシュ & バコ
アンドレ・コスト氏が作りあげる優雅で複雑極まりない味わいを持つ古酒
アルマニャック。力強いランシオ香に、優しいスパイスの風味、メントール、ドライイチジクを伴った深みある優美な味わいを楽しめるはずです。フィニッシュではランシオ香とプルーンの風味にタバコやムスクの香りがかすかに薫ります。

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イタリア ラツィオ新着 若者たちの企て
「復活した葡萄の木から生まれた自然派ワイン。有機ぶどう果汁を自然発酵させただけで何も加えていません」
この若者たちが集まって始まったワイナリーはプリヴェルノという村にあります。ローマの南100km、ナポリと首都の中間地点に位置し、レピーニ山脈に近く、ポンティーネ地区とシオチアーリア地区の間に位置し、チルチェオ公園から数kmの距離にあります。セーテはアマセノ川の谷間にあり、ブロッコレッティ・スパドーニ(ブロッコリーの一種)、ファリア(パンとピザの中間のような食べもの)とキアッキエテッリ(ブロッコリーの一種)、アーティチョーク、イトラーナオリーブ、水牛農場の土地です。その傍らには、隠れて忘れ去られた葡萄畑、農業経済の崩壊に伴い、多くの葡萄畑が棄てられています。そこにはオットーネーズ種、モスカート種、チェーザネーゼ種など、地元の葡萄の貴重な品種が残っています。彼らは海の近く、石灰質土壌、赤い大地でセーテという名前のワイナリーチームを結成し、地元の葡萄畑の復興を通じた自己完結型葡萄栽培を価値化するためのプロジェクトをスタートしました。自然との関係や地域の異なるコミュニティの関係性や交流の中で、生命のバランスを再発見することで、人間の再生の可能性を信じている人々の変化への渇望を癒すために、地元のワインを作るため、2013年に栽培を開始させました。世代を超えた知識の交換、知識の共有、土地の強化、困難な状況にある葡萄畑の回復と保存、実験、新しい味や方法の研究と発見、生物多様性の保全。自然農法は変化のための道具であり、良心の再生であると彼らは確信しています。自然と調和した土地を耕し、生まれ育った場所、泊まることにした場所をワインと一緒に伝えていきたいと日々作業に取り組みます。そんな手作りワインが日本に入荷しました。
今回の入荷は各アイテム2本のみの入荷となります。その後も少しずつ入荷する予定です。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/117
よろしくお願いいたします。


フランス コルシカ島新着 古い歴史の土台に新しい血を注ぐ
地中海に浮かぶフランスのコルシカ島南部、AOP コルス・サルテーヌにこのドメーヌがあります。
この地は中世16世紀からある町で花崗岩で造られた家々が並ぶ、18世紀まで海賊の襲撃に苦しめられたが、
いまでは静かな観光地になっていて、近くにリオン ド ロッカピーナと呼ばれる、ライオンの形をした巨岩があり、観光名所となっています。
このドメーヌの当主はこの島では稀少なビオディナミ生産者。クロード・ブルギニヨン氏の講演が契機だった。2000年から始め、2003年に認証所得。プレパラシオンの500番、501番、504番の他、カモミールなどのハーブティーを使用。醸造は対流が自然に起きる卵型コンクリートタンクを、横に寝かせた状態で使う。
醸造の経過は典型的なビオディナミ生産者で、人の介入を少しずつ入れることで「ワインに情報を伝えることが大切」だと消費者に分かりやすいポリシーを持っています。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/77
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