2017年10月

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イタリア&スペイン新着 寒くなってきました。
寒くなるとそれまで飲んでいたビールやハイボールからスパークリング、ワインが飲みたくなります。
お手頃価格のワインが入荷していますので気軽に試してみてください。(価格表示は税抜き表示です。)
伝統を破っていいものを作る人はみんな個性的な作品を作るのが好きなのか、ラベルにもよく表れていて楽しいですね。

イタリア ヴェネト州
モンテ ディ ロアリ ソールティ フリッツァンテ NV (白・スパークリング)¥1610
ガルダ湖の南でビオディナミ農法を行っています。畝間には菜の花やそら豆の他に計14種類もの草花を植えて、それを鋤き込むことにより肥料にしますが、様々な生き物が共生できる環境造りの為に、一畝おきにその草花を残します。
マルヴァジア、フェルナンダ、モスカートの3種類の白葡萄から作った干し葡萄の天然ジュースを加えて瓶詰。瓶内で再発酵をしてリリース。SO2無添加。限定生産のフリッツァンテです。

イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
マリーナ ダニエリ リボッラ ジャッラ フリウリ コッリ オリエンターリ 2016 (白)¥2030
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の北部にある都市、ウディネから南東に約20km。人口およそ1,600人のカミーノ村にアジェンダ・アグリコーラ・マリーナ・ダニエリはあります。
北東部はスロヴェニアと接しており、また北側にアルプスが広がります。そこで「代々引き継いで来た土地を後世へ伝えること」。創業当時から化学肥料に頼らない農法で葡萄を栽培しています。
シトラスなどの爽やかな柑橘系の香りにメロンようなの甘い香りが潜んでいます。フレッシュな果実の口あたりと伸びやかながらも柔らかな酸。軽快でクリアな味わいの辛口白ワイン。

イタリア マルケ州
ガリアルディ ヴェルディッキオ ディ マテリカ セレッツィオーネ ガリアルディ 2015 (白)¥1870
マテリカのロケーションは海に近いイエージから内陸に50km入った、モンテ・サンヴイチーノ山脈に囲まれた標高450~550mに位置する山岳地帯です。ヴェルディッキオの主な畑はcavalieri カバリエリと呼ばれる標高450~500mの南東に向かった斜面に植えられています。晩熟のヴェルディッキオの収穫は10月中旬に全て手作業で行います。白い花、アーモンド、すりおろし林檎などのフルーツの香り。口中でのボリューム感がたっぷりで旨味をしっかりと感じます。

イタリア ウンブリア州
ライナ モンテファルコ ロッソ 2013 (赤)¥2550
ウンブリア州にある「イタリアの最も美しい村」の一つとして知られるモンテファルコから東に約4kmの小さな集落の中にあります。ワイナリー名のライナは最初にサグランティーノを植えた土地の前オーナーの愛称。
標高約230m。サンジョヴェーゼ、メルロー、サグランティーノは南東向きの区画に植えられています。落ち着いた味わいの印象を与えてくれる赤ワイン。サラミやお肉料理全般。羊と野菜の煮込みや、粒コショウと共に牛肉を煮込んだPeposo dell'Impruneta料理とも親しまれているそうです。

イタリア プーリア州
フェウディ ディ グアニャーノ ディエチ アンニ マルヴァジアネーラ サレントIGT ロッソ 2016 (赤)¥2040
イタリアのかかと、サレントの半島にあるグアニャーノ村近辺で世代交代が進まずに耕作放棄されてしまった畑を復活させ救うために5人の起業家が集まって作ったカンティーナ。昔のソレント半島の方言で葡萄畑が集まっている場所を「fìeu」から名付けられました。
サレントで古くから栽培されており、特別な時にだけマルヴァジア・ネーラ100%の赤ワインを提供されていたようです。穏やかに広がる凝縮したベリーの香りと筋肉質な果実。細やかなタンニンがワイン全体を引き締めているフルボディ。口にすればするほど魅了される赤ワイン。現地ではトマトソースを使用したお肉料理や、ペコリーノチーズを使用したお料理と楽しまれています。

スペイン カスティーリャ イ レオン州
ロドリゲス サンソ トラス ラ イエスカ 2015(赤) ¥1610
トロでは2000年以降、イェスカ(立枯病)と呼ばれる菌性の流行病に悩まされており、樹液が抜かれ、対処法もなくただ枯れゆく葡萄樹を茫然と見守ることしかできない状況が続いています。 ハヴィエル・ロドリゲスは数年前よりこの病気に対して注意深く観察をし、なにか手の打ちようがないか様々な研究を行ってきました。 そんな中彼が注目したのは葡萄の樹の生命力でした。ビオディナミ農法により葡萄の樹本来に活力と耐性が備わる事が判明し、数年に渡り転換作業を行ってきた事で、立枯病が治まったそうです。 自然の原点に立ち返り葡萄の自然治癒力に着目した彼は、化学的な措置を施さず、葡萄の健全化を図ったことで、この病気への耐性が葡萄樹自体に自然に備わったといいます。 このワインは、こうした背景を持つ畑の葡萄により造られ、イェスカを克服した健全な葡萄へのリスペクトの念を込め、「Tras la YESCA(イェスカの後)」という名の下に生み出されました。
葡萄本来の力強さを感じる事のできる、豊かな果実感と香り、渋味は少なくすぅっと体に馴染むように飲める赤ワインです。

スペイン ガリシア州
トマダ デ カストロ フロール デ ヴェラーノ アルバリーニョ 2016(白) ¥1790
当主のカストロ家では1世紀以上に渡ってワイン造りを行ってきました。自社畑は8ha所有し、さらに7haの畑を借り受けています。ブドウは全てSalnésValleyの畑で造られるアルバリーニョ。
淡いイエローで、白い花や果実の香りが豊か。果実の味わいと豊かな酸味が心地よい味わいのワインです。

スペイン カスティーリャラマンチャ州
ファミリア コネサ ラ ドンセラ シャルドネ 2016(白)¥1690 
ファミリア コネサ ラ ドンセラ テンプラニーリョ 2015(赤)¥1690 
ワイナリーのある町であるEl Bonillo(エル・ボニーロ)の町は冬は非常に寒く、夏は30度以上の高温の日が続きます。降雨量は年間を通しても400mm程度しかありません。ワイン畑は平均1,100メートルとワインを造るのに限界といっていいほど標高の高い位置にあり、礫を中心としたやせた土壌はワインに大きな影響を与えています。痩せた土地、夏の乾燥にも関わらす、灌漑は行わず、自然に任せた葡萄の栽培を行っています。
白はクリーンで輝かしい柑橘系のアロマを感じ、口に含むとパイナップルのようなトロピカルなイメージ。スムースで柔らかい舌触り。
赤はブラックベリーやフサスグリの果実感がワイン全体を支配。酸と果実のバランスが非常によく、余韻がシャープに仕上がっています。
ドンセラ、つまりヴァージンの名前の通りピュアな味わいです。

スペイン カスティーリャラマンチャ州
クリン ロハ フリキ ワインズ 2016
アルバセテ県フエンテ・デル・アラモに創設したワイナリーです。ロケタ・ファミリーのワイン造りの歴史は1199年まで遡り、その伝統と経験を重んじながらも新しいワイン造りの技術を取り入れ、常により良いワイン造りを目指し日々邁進しています。
テンプラリーニョのピュアな果実味が特徴。果実味、酸、ほのかなタンニンがワイン全体のバランスをしっかりと保っています。ラベルも現代的で伝統のスタイルと一線を画すスタイルを目指す意味で作られたそうです。

ご希望、お問い合わせがございましたらご連絡お待ちしております。
Aqua Vitae
河合吾朗
スペイン新着 秋の夜長はナチュラル指向
スペイン南部からナチュラルワインが新入荷します。

ヴァレンシア州南部、アリカンテ
ベルナベ ナヴァロ
自分達の土地の文化や伝統を再発見しようという主旨により作られたワインです。所有しているブドウ畑は独特でとても古いものです。なかには、自然保護区であり海抜ゼロメーターに位置する “Mata(ラ・マタ)自然公園にも指定されている場所や、海から数キロ離れた海抜700メートルのVillena(ヴィエナ)村にあり、
赤のトラゴラルゴは平均樹齢60年から70年のモナストレルとガルナッチャ ペルーダのブレンドをステンレスタンクで醸造、熟成。白のベニマキア ティナハスは平均25年のモスカテル デ アレハンドリアとヴァレンシアの地元品種、メルセゲラのブレンドを粘土製のティナハ(甕)で醸造、熟成。ムシカントはガルナッチャ ペルーダを粘土製のティナハ(甕)で醸造、熟成させます。

ベルナベ ナヴァロ ベニマキア ティナハス 2015(白) ¥2470
ベルナベ ナヴァロ ムシカント 2016(ロゼ) ¥2300
ベルナベ ナヴァロ トラゴラルゴ 2016(赤) ¥1620


カステージャ ラマンチャ トレド郊外 ケロ村
エセンシア ルラル
何世代にも渡りブドウの栽培やワインの醸造を行い、地元のマーケット向けにブレンド・ワインを造ってきた。
醸造責任者ラファエル・ルセンドは醸造学と化学を専攻し、栽培責任者のフリアン・ルイスは代々続く伝統的な栽培法を実践しながら、生態系に配慮したビオディナミや自然農法を、複数の場所にて学ぶ。1994年より輸出用にワインを造り始め、2002年にはマーケットにおいて独自性とブランドを打ち出すため、エセンシア ルラルという会社を設立しました。
この生産者はもともと亜硫酸添加が少なく自然な方法で造っています。 ヴィンテージによっても、またロット(タンク)によって、ニュアンスが違う事が多いです。こちらのキュヴェは特に、亜硫酸無添加になります。
Pampaneoという名前は、風や人が触れた時の葉の動きを意味し、休日や娯楽などで人々が集まること時に用いる、”Pampana” という言葉に由来している。このため、エチケットには楽しい雰囲気を思い起こさせるような         Pampanaのスカートを身に着けたスペイン人のフラメンコ・ダンサーの脚が描かれています。

エセンシア ルラル パンパネオ アイレン ナトゥラル 2016(白) ¥1790
エセンシア ルラル パンパネオ テンプラニーリョ ナトゥラル 2016(赤) ¥1790

自身の感想ですが、これらのワインはとてもソフト口当たりで、白のベニマキア ティナハスもオレンジワインでアプリコットなどの質感の柔らかさが印象にあり、秋の夜長にゆっくりグラスを傾けたい、仕事終わりの癒しのワインです。

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フランス新着 秋の食材に合わせたい気軽なワイン
秋の夜長に夕食が楽しくなる季節です。そんな食事に合わせたいおすすめワインです。

フランス ロワール渓谷
Domaine Courtault tardiuex
クルトー タルデュー トゥーレーヌ コ ¥2210(赤)
クルトー タルデュー トゥーレーヌ ソーヴィニョン レ パルク ¥2130(白)
世界一短い名前のぶどう。Côt とかいて「コ」。この品種はロワール渓谷のローカルネームで世界的にはマルベックで名前が知られています。ボルドーやロワールでは衰退している品種だがアルゼンチン、フランス南西部で主要品種として生産されています。みなさんが知っている味はブラックベリーやモカなど、ポリフェノールたっぷりで果実味豊かな味わいですが、今回ためしたロワールのぶどうはサラリーマン生活をやめたタルデューさんとお隣さんのクルトーさんが二人で作る自然派ワイン。カオール、アルゼンチンのマルベックのイメージとは大きくはなれたストロベリーの味わいや豊かなアロマがあり、過剰な凝縮感は感じません。パリの普段飲みワインとして確立しているロワールワインらしい自然に体に入ってくる。

フランス ラングドック ナルボンヌ
Domaine de Marras
ドメーヌ ド マラス ル パラドゥ カリニャン ¥2470(赤)
ナルボンヌの南にあるコルビエール・ブトナックの丘のさらに南にあるフォンジョンクーズ村で6ヘクタールの畑を借りてたった一種類カリニャンだけを作るセバスチアン プルネさん。おじさんのワイン造りに興味を持っていてオーガニック栽培をやりたいという夢をかなえました。ほかのシャトーで勉強したりして滑らかで自然な味わいのワインを作っていますね。一番笑えたのは彼のコメント。いまはオーガニックで栽培していますが、月齢にそったワイン栽培、ビオディナミもやりたいという希望があるようですが、なんでいまはしてないのかというと、「いそがしいから」カレンダーにそった栽培ができない!!、ってぶどう造りが仕事ではないんですか!と突っ込みどころ満載のピュアな生産者さんです。まあ昨今、適当なコメントを言うような人よりはよっぽど正直な感じで帰って好感を持てるような正直なワインを作っている印象でした。

フランスとスペインの国境付近 ルシヨン
Domaine du Mas Becha
ドメーヌ デュ マス ベシャ キュヴェ クラシック ¥2130(赤)
フランスとスペインの国境付近、ペルピニャンの南郊外で芸術家のようなシャルル・ペレスさんがつくるビオディナミのルシヨンワイン。しっかり凝縮されているがタンニン分も重く感じない気軽に合わせられるワイン。モダンスタイルのレストランとかでこのボトルが並んでいると楽しい。

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イタリア新着 バジリカータ 荒野のワイン
イタリア南部にバジリカータという州があります。このエリアはさしたる産業もなく、荒れ果てた荒野にサボテンやオリーブ、ぶどうの樹が点々としている場所です。
こんな荒れ果てたエリアの北部にヴルトゥーレという素晴らしいワインを作っている村があります。
こちらで作られているのはイタリア南部を代表するアリアニコという果実の凝縮感を感じるぶどうです。
一見、ジャミーなぶどうかと思いきや、このエリアの土壌でもある火山灰土壌の影響からミネラルをしっかり感じる味わいになり、意外に飲みつかれないのです。水牛のモッツァレラ、ブファッラやサラミと合わせるとなかなかの相性を見せてくれます。
イタリア南部の味わいは奥深い繊細さを見せて、感動を与えてくれる食材がたくさんあります。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/28
イタリア プーリア 洗練されたエリア
イタリアのアキレス腱、プーリア州では以前は大量消費用ワインのためのぶどうが長い間造られてきました。しかしながら近年の若い生産者はその玉石混交のぶどうの樹を選別し、そのエリアだけでしか作られないエクセレントなぶどうを細かく見分けるようになりました。
その中で一番注目しているのはカベルネソーヴィニョン。カステルデルモンテDOCではカベルネもDOCエリアとして認定されるようになって、古い樹が見直されるようになりました。
この地域はギリシャ由来の地元品種、ウーヴァディトロイアが注目されていますが、カベルネのクオリティが実はすごいのです。
筆者も試飲したときに少しずつ数日間かけて試したのですが、一番おいしかったのは1週間から10日後にかけてというすごいワインでした。
そのワインを見出し、作り出したのは人間ですが、古い歴史をもつ大地の力を感じました。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/29
是非お試し下さい。