2019年7月

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オーストラリア新着 海のピノノワール
日本では人気の品種、ピノノワール種はブルゴーニュやカリフォルニア、ニュージーランドの産地が有名です。
しかし、これらの産地は海洋性気候の影響を受けない土地で作られています。なぜならピノノワールは果皮が薄く、湿度に弱いため、カビが付くと病気になるケースがあります。
実際にカリフォルニア、ニュージーランド、チリ、南アフリカなどの産地は海岸線と畑の間に山脈がそんざいするなど海洋性気候の侵入をストップしています。そのためある程度乾燥した天候が保持することができるのです。
味の方はというと、大陸性気候に近い形になりますのでニューワールドエリアのピノは完熟したボディのしっかりしたブルゴーニュとは一味違うピノノワールが出来てしまいます。

なんとかお手頃価格でブルゴーニュのピノワールに近いイメージをもつワインはないかと探してみたところ、オーストラリアのヴィクトリア州にその存在を見つけました。
海岸線沿いにあるモーニントンペニンシュラという産地なのですが、ここは産地の両側を海に囲まれた半島という地形のため、真夏でも涼しい海風が吹きます。近くには銘醸地ヤラヴァレーがありますがここほどは暑くなることもありません。近年のヤラヴァレーは酷暑のため、山火事や、川の水が枯れるほどの気候変動も見られます。

今回ご紹介する生産者は。「パリンガ」。その名前の由来はアボリジニーの言葉で「海に近い」という意味。海風が気候をコントロールするここモーニングトン半島のテロワールを象徴するワイナリーです。
1985年から植樹を開始しました。ピノノワールは1988年からです。
ご紹介するアイテムはレッドヒル地区という地区にある畑を使用していますが、この地域は気候に恵まれており900~800mmの雨量が見込まれるので灌漑の必要は一切ありません。レッドヒルという名前の通り火山岩が主体となる赤土で鉄分が非常に濃い水はけの良い土壌。海抜は150mありモーニングトンでは一番標高のある地域で常に海からの穏やかな風が流れており気温の上昇を妨げ、病害にも好影響を与えている。因みに、モーニングトン地域は南側は砂質土壌でワインも軽めに仕上がり、北側になると粘土質が多くなり力強さが増す。

このあらゆる環境要因に恵まれた畑から造られたワインは周りのエリアのライトなデイリーワインとは一線を画したスタイルに感銘を受けることだと思います。
同じくリリースしたシャルドネ、シラーズも透明感がありながらしっかりと味の要素がつまった、一昔前のブルゴーニュ、南フランスのシラーを連想させてくれるでしょう。

http://aquavitae.ocnk.net/product-list/73
よろしくお願いいたします。
アンダルシア新着 限定入荷、海辺の古い畑から造られた白ワイン
アンダルシアの海辺の町、カディスに昔、熟成マンサニージャを作っていた古い畑があります。そのわずか30エーカーの畑のパロミノだけを使って作られた白ワインは香りがマンサニージャ、味わいはとても凝縮感のあるフルーツと夏向きだがしっかりと余韻まで楽しめるスタイルです。焼いた魚や小エビの揚げ物など魚介類との相性はいうまでもありませんが、葡萄のドライフルーツをつまみながらリラックスしてグラスを傾けるのもおすすめです。

限定入荷36本限りです。この特別な畑のワインをぜひ試してみてください。

ボデガス イダルゴ ラス トレインタ デル クアドラド ヴィノ デ ラ ティエラ デ カディス 2017
http://aquavitae.ocnk.net/product/932

よろしくお願いいたします。