2016年9月

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パンノンハルマの大修道院
ハンガリーの世界遺産、パンノンハルマ修道院はハンガリーでは最古の歴史的建造物であり、町に隣接する小高い丘の上にあり、そのふもとには葡萄畑がひろがります。
996年にハンガリー初のベネディクト会修道院として、ゲーザ大公によって創設された。彼がこの地を修道士たちの住まう場として指定したのであり、ほどなくしてベネディクト会士たちの拠点となりました。
ベネディクト会士たちがパンノンハルマに修道院を創設した996年に、この地でのワイン醸造の歴史も始まった。しかし、オスマン帝国の侵攻、第二次世界大戦とそれに続く政治的・社会的混乱は、数百年来続いた伝統を守る事を困難にした。修道院の資産もワイン醸造所も、共産主義政権に接収されてしまったのです。

しかし、続く数十年に渡り、修道院で暮らす修道士たちはワイン醸造の伝統復活を諦めたりはせず、共産主義政権が終焉を迎えると、伝統的なワイン醸造を復活させた。2000年には共産主義政権に押収されていたブドウ畑を買い戻し、同じ年にはブドウ栽培を再開しました。2003年秋に再出発後初めての収穫が行われました。
ぶどうの栽培、醸造も自然を尊重した方法でなめらかな味わいにその素性の良さが表れています。
この修道院は観光資源としてハンガリー最古の古文書や聖書の写本など、およそ35万冊もの蔵書が収められている図書館や目を奪われるようなヒマワリ畑が有名ですが、ぶどう畑の光景も素晴らしいのです。

東ヨーロッパ、バルカン半島はどの国もオスマン、共産主義の歴史があり、影になる時代がありましたが、その中でも歴史は連綿と受け継がれ、更に新たな可能性も備えた注目の土地なのです。

パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/24

よろしくお願いいたします。
毎日の食卓にワイングラスを
毎日の食卓にグラスワインを。というキャッチフレーズでおすすめデイリーワインを選んでみました。価格もお手頃、日本の普段のおかずに合わせやすい、グラスとボトルを手食卓に置くとテーブルが華やかに。
このテーマで試飲を重ね、選んでみたワインです。
フランスとスペインのワインでどのワインもワイン造りの歴史があり、ストーリーもあります。

セリエ デ ドーファン プレスティージュ コートデュローヌ ブラン ¥940(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/471
セリエ デ ドーファン プレスティージュ コートデュローヌ ルージュ ¥940(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/472
ラモン ビルバオ モンテ ジャーノ ブランコ ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/473
ラモン ビルバオ モンテ ジャーノ ティント ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/474
コヴィンカ トレロンガレス マカベオ ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/475
コヴィンカ トレロンガレス シラー ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/476

なにも考えずに、冷蔵庫からボトルを出して試してみてください。

よろしくお願いいたします。

店長
河合
http://aquavitae.ocnk.net

オーストラリアに降る雪
オーストラリアに雪が降るイメージを持つ人は日本でどれくらいいるでしょうか。
砂漠や熱帯のイメージが強いオーストラリアでも雪が降る冷涼地域があるのです。
そんなところで造られたワインはヨーロピアンスタイルのエレガントなワインを造ります。

そんな気候のアデレードヒルズとマセドンのワインを試飲しました。
パイク&ジョイス シロッコ シャルドネ
http://aquavitae.ocnk.net/product/443
ハンギングロック マセドン ピノノワール
http://aquavitae.ocnk.net/product/458
シャルドネのほうは酸とミネラルの骨組みがしっかりあり、ナッツやクリーム、トーストなどの厚みを感じ、価格を考えるとフランスのブルゴーニュシャルドネ以上のコストパフォーマンスを感じました。
畑もこの地域で最も高い標高にあり、個性を感じることができました。
このエリアはシャルドネに向いている土地だと。

ピノノワールのほうは最初のイメージではこの地域のフラッグシップの品種でありますが、ちょっと濃い目のイメージがあります。しかし、デリケートな複雑味を感じました。それでいてフレーバーも芳醇、胡椒などのスパイス感もあり、ピノノワールの果実とこの土地の特性を感じます。シルキーなタンニンがなめらかに溶け込んでいてするすると飲めてしまいました。
ヨーロッパに比べると新しい土地ですが、可能性を感じるアイテムと言えます。
ぜひお試しください。

よろしくお願いいたします。
ランスのテーブルで ~地産地消~
シャンパーニュは日本での位置づけは一杯目のグラスであることが多いようです。
ウェルカムドリンク、アペリティフのイメージが付いていますね。
以前、シャンパーニュメゾンの見学に行ってその後、ランスで食事をしたときの話です。
そのレストランではウェルカムドリンクからアフターまで全てバイザグラスのシャンパーニュで通しました。もちろんメインディッシュもシャンパーニュ。途中、スティルワインであるコトーデュシャンプノワ、食後にはシャンパーニュ産のブランデーも出ましたが、食中のしっかりした食材にもシャンパーニュを合わせるスタイルは当時の私にはとても新鮮でした。
よく考えてみると、ヨーロッパは昔、小さな王国の集まりで、食文化もその国内の中で賄われていたわけですから、自分たちの国で造られた食材でディナーを構成するということは当たり前のことなんですね。
別の地域、イタリアのトスカーナでも同様の体験をしました。
イタリアのリストランテに行くとスパークリングはシャンパーニュが供されることがおおいのです。もちろんヴェネトのプロセッコやロンバルディアのフランチャコルタなどスプマンテもあるにはあるのですが南のエリアの泡は酸がやや低めに感じられ、味わいの切れの部分は北部にあるシャンパーニュほどではないというイメージ。
しかしながらそのトスカーナの生産者の敷地内にあるリストランテではちゃんと地元トスカーナ産のスプマンテが供されていました。
おもわず本音で当主に質問をぶつけてみたところ、彼は自信たっぷりにこう言いました。
「フランスで造れるものがイタリアで造れないものはない!」と。
まあ、びっくりしました。実際はイタリアは電気もフランスから買っているくらいのものでまゆつばではありますが、お客様をもてなすときの真心というものは食材の質ではなく、もてなしの心意気であることがよく理解できたコメントだったと思います。
そういう職人気質のプライドをイタリアでは感じたことが印象深かったのです。
東京は世界中のレベルの高い食材や料理の集まる世界有数の場所です。もちろんそうする努力はおもてなしの心の究極の部分ではありますが、そのこころを理解することも大事ですね。

いつも私はそのおもてなしのお手伝いができたらと考えております。
シャンパーニュの様々なタイプはオンリスト以外にもご提案できますので、こんなものを探していると、お問い合わせ頂けましたら、その問題解決にご提案させて頂きます。
何なりとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
入り口だけではなく中へどうぞ~クリュボジョレー、アデレードヒルズ試飲
2016年9月12日 第二百三十一回配信
今日は銘醸地の陰に隠れた産地をテーマにワインの試飲をやってみました。
日本のマーケットでは人気があるピノノワール。味わいは飲めばわかりやすくチャーミングで受け入れられやすい果実とシルキーなのどごしで飲みやすい。
その名産地と言われるブルゴーニュの南側、リヨンの近くにあるボジョレーで多く栽培されているガメ。こちらはピノノワールとは対照的な大粒のぶどうでブルゴーニュ南部の豊かな太陽にしっかり当たって完熟します。色調は黒に近く、タンニンは乏しいが、豊かな酸味が特徴、フレッシュで爽やかな味わい。
日本ではボジョレーヌーヴォー(新酒)が有名です。こちらは若飲みでぶどうの収穫の出来を試すワインですが、熟成させたクリュ・ボジョレーと言われる、長期熟成で楽しむスタイルがこの産地の真価と言えます。

ガメは以前のイメージでは酸味が強く、ざらつきが感じられたものが多かったのですが、近年は生産者のポリシーもありますが丁寧に作られたアイテムが増えてきたイメージがあります。価格もブルゴーニュのピノノワールに比べて安価で試しやすい。

今日はそのクリュ・ボジョレーの産地のひとつ、レニエを試します。ジュリアン・スニエ レニエ サンスフル 2014。色調は黒に近い、抜栓直後は軽い還元香があるが、すぐになくなりチャーミングなストロベリーのような香りが続いて立ち上がります。
口に含むと果実味と同時に酸のストラクチャを感じますが梅しそのような口当たりの良さを感じます。平均樹齢60歳の樹の力も感じられます。
このアイテムの味わいの構造は12℃程度のやや低温のサービスが心地よい。肉や魚など多くの主菜に寄り添うような味わいでうまくソースの味を引き立てます。

ついでにピノノワールとも比較してみたくなったので、同価格のピノノワール、オーストラリア、アデレードヒルズのパイク&ジョイスのピノノワール。こちらも産地の特徴が良く表れています。南半球のイメージとは違って冷涼な地域で造られていることを感じさせるエレガントな味わいだがこちらも太陽がしっかり当たっていると思わせる色調と果実の完熟感があります。ヴィクトリアのマセドンやギプスランドに比べると軽やかな印象ですが口蓋に広がる風味の力強さが印象に残ります。ジャーマン系の多い文化エリアでですが食文化もその影響を受けていると感じさせます。

このガメとピノノワールは日常楽しむアイテムとしてはお買い求めやすい価格とアイテムです。ヌーヴォーの軽い味わいのイメージが付いているボジョレーですが、本当のボジョレーの価値に触れてみて、新しい味わいや感覚を発見するには良いアイテムです。
一方、アデレードヒルズのピノノワールも他のエリアに比べるとカジュアルに試せるピノノワールですので、イメージよりもフレンドリーなアイテムと言えます。

ジュリアン・スニエ レニエ http://aquavitae.ocnk.net/product/455
パイク&ジョイス ピノノワール http://aquavitae.ocnk.net/product/444
よろしくお願いいたします。
恵比寿マルシェ 9月のご案内
今回のマルシェは9月18日日曜日、9月19日(月曜日・祝日)の2日間開催になります。
9/14(水) ~ 9/19(月祝)に開催予定の恵比寿麦酒祭とYEBISUマルシェ(※期間中2日間のみ)がコラボ開催する事となりました
http://www.sapporobeer.jp/area/shutoken/yebisubeerfes/
ビールやワインのおつまみ探しにご来店お待ちしております。

開催時間は18日日曜日は11時~19時、19日月曜日は11時~17時までとなります。

ビールで上がった尿酸値をクエン酸たっぷりのサンチーで解消してください!

よろしくお願いいたします。
クロアチア モザイクの良さ
残暑がまだまだ残るせいか、冷たい白ワインが良く売れています。
クロアチアワインのイロチュキ ポドゥルミ http://aquavitae.ocnk.net/product-list/21
ですが、この味わいが今の季節に良く合います。
このワインがなぜいま美味しく飲まれているか考えてみると、このワインが造られている場所にヒントがあります。このエリアはクロアチアの海岸線のダルマチア地域に比べて比較的涼しい気候であり、造られている葡萄もドイツ、オーストリア品種であるグラシェヴィーナ(ヴェルシュリースリング)、トラミナツ(トラミナー)を使っています。このイロクという町はハンガリーとの国境でドナウ川沿いにありますがスロヴァキア人の村が多い。比較的北のエリアの文化が入ってきてますね。
バルカン半島中部の町ではありますが、町の文化は涼し気なイメージです。
また、ドナウ川の河港としても栄えてきた歴史があるので様々な交流があり、ブルガリア帝国やハンガリー王国、ハプスブルク家の歴史もあり、オスマン時代のイスラム様式の建物も見られ、以前はモスクもあったそうです。
こんなモザイクのような文化が入り乱れた地域の食事に合わせるワインの味は多様な食文化が入ってきている日本の食事のシーンにでもうまく溶け込んでいくとイメージできます。
実際に飲んだ味わいもきれいな果実とミネラルのバランスが良く、体の中に自然に入っていくような感覚を覚えます。

こんな新しい感覚の新しいワインを試してください。ちなみにイロクの町の名前は隣接するハンガリーの言葉、マジャル語ではウーイラクといいますが昔の支配者、ウーイラキ・ミクローシュが語源ではありますが、マジャル語でウーイというのは「新しい」という意味があり、この新しい感覚のワインにもつながっているかもしれません。

よろしくお願いいたします。
フランス ロワール地方新着 土壌の違いを感じる
今年のフランスワインは厳しい年になりそうです。春の長雨、霜、雹などで軒並みダメージを受けています。ロワール地方も同様に厳しい状況です。
しかし、現在入荷しているワインのヴィンテージは2012、13、14年あたりですからこの影響を感じるのは2年後くらいになりそうです。

さて、おすすめのロワールワインはプイィフュメです。
現在取り扱っておりますマッソン ブロンデレ プイィフュメ レザンジェロですが、畑違いのアイテムが入荷します。

マッソン ブロンデレ プイィ フュメ ヴィラ パウルス 2012
http://aquavitae.ocnk.net/product/469
マッソン ブロンデレ プイィ フュメ レ ピエール ド ピエール 2013
http://aquavitae.ocnk.net/product/470

ヴィラパウルスはキンメリジャンという、貝などの化石を含む石灰質土壌、ピエールドピエールはシレックスという火打石混じりの粘土質土壌で同じソーヴィニョンブランというぶどうから造られるワインですが、土地が違うとこうも味わいが変わるのかと明らかな味わいの差を楽しむことが出来ます。
ヴィラパウルスはソーヴィニョンの果実味が豊かでシェーヴルや白カビなどのチーズと良く合い、レ ピエール ド ピエールはしまりのあるミネラル感が魚のグリルやチキン、野菜料理にレモンやライムを絞って食べるようなソースのような役割を果たしてくれます。
いずれにしても食事が進みますので残暑残るこの季節にはお勧めのアイテムを飲み比べてみてください。

よろしくお願いいたします。