クロアチア モザイクの良さ

クロアチア モザイクの良さ
残暑がまだまだ残るせいか、冷たい白ワインが良く売れています。
クロアチアワインのイロチュキ ポドゥルミ http://aquavitae.ocnk.net/product-list/21
ですが、この味わいが今の季節に良く合います。
このワインがなぜいま美味しく飲まれているか考えてみると、このワインが造られている場所にヒントがあります。このエリアはクロアチアの海岸線のダルマチア地域に比べて比較的涼しい気候であり、造られている葡萄もドイツ、オーストリア品種であるグラシェヴィーナ(ヴェルシュリースリング)、トラミナツ(トラミナー)を使っています。このイロクという町はハンガリーとの国境でドナウ川沿いにありますがスロヴァキア人の村が多い。比較的北のエリアの文化が入ってきてますね。
バルカン半島中部の町ではありますが、町の文化は涼し気なイメージです。
また、ドナウ川の河港としても栄えてきた歴史があるので様々な交流があり、ブルガリア帝国やハンガリー王国、ハプスブルク家の歴史もあり、オスマン時代のイスラム様式の建物も見られ、以前はモスクもあったそうです。
こんなモザイクのような文化が入り乱れた地域の食事に合わせるワインの味は多様な食文化が入ってきている日本の食事のシーンにでもうまく溶け込んでいくとイメージできます。
実際に飲んだ味わいもきれいな果実とミネラルのバランスが良く、体の中に自然に入っていくような感覚を覚えます。

こんな新しい感覚の新しいワインを試してください。ちなみにイロクの町の名前は隣接するハンガリーの言葉、マジャル語ではウーイラクといいますが昔の支配者、ウーイラキ・ミクローシュが語源ではありますが、マジャル語でウーイというのは「新しい」という意味があり、この新しい感覚のワインにもつながっているかもしれません。

よろしくお願いいたします。