2018年11月

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ラングドック 年と共に変わるスタイル。
2018年11月29日 第四百十四回配信

筆者がこの職業に就いた当時、すごく思い出に残ったワインの一つがこのレオン バラル氏の造るフォジェールでした。
レオンは祖父の名前で父の代までは協同組合にブドウを全量売っていましたが、1993年に現当主のディディエ・バラルと兄のジャン・リューク・バラルが畑を引き継ぐ。と同時に実家に隣接する醸造施設を購入し、醸造、元詰めを始める。1994年にはラングドックを代表する造り手としての名声を得たが、実験精神が旺盛で、高い理想に向かって努力をおしまないディディエのワインは年を追うごとに洗練されたクラスを備えていっている。初期のころと比べ醸造方法も変化しており、現在は醸造過程でSO2を使用していない。
というふれこみでした。
たしかに90年代後半のヴィンテージはもう少しタンニンがしっかりしていてなめらかなボルドーワインのイメージがありましたが、いまのヴィンテージはクリアな酸と細やかなタンニンのバランスが良い、肉料理と合わせたくなる食欲をそそるスタイルの感想を持ちました。
彼らのワインスタイルは、「十分な果実味と、酸に支えられたフレッシュさを備えたワインが私の目指すスタイルだ。」と言っていますが、まさに今そうなっているように思えます。
とても完成度の高いワインがお手頃の価格で楽しめます。
http://aquavitae.ocnk.net/product/846

ご検討よろしくお願いいたします。
コート デュ ローヌ新着 人の創造性が活かせるワインを造る土地
フランス南部のコート デュ ローヌエリアはローヌ川の北側のエリアに歴史あるプレミアムワインを造っている土地が多くあり、南側、下流エリアはその下のクラスとみられがちの土地でした。
しかし、シャトーヌフデュパプが13種類のぶどうのブレンドが認められているなど、比較的自由なぶどうのブレンドが認められる土地が多く、特にお買い得なデイリーワインエリアであったコート デュ ローヌ、コート デュ ローヌ ヴィラージュのエリアでは近年その評価が変わりつつあります。
特にコート デュ ローヌ ヴィラージュはシャトーヌフデュパプの上流に位置し、アルプスも遠くない位置にあり、地中海エリアらしからぬ冷涼な風が吹き抜け、健全な葡萄が作られています。
今回紹介するこのエリアの生産者、グラムノンのフィリップ&ミシェル・オベリ・ロラン夫妻が1978年にモンブリゾン シュル レの地に畑を購入しましたがそれ以前から、この地は自然でビオロジックな農法でぶどうが作られていました。
ここではシラー、グルナッシュが植えられていますが、いわゆる強い個性ではなく、優しい個性のワインです。
樹齢20〜30年のグルナッシュはスミレ、ダークチェリー、8〜30年のシラーは丸く、温かみを感じます。
酸もおだやかで抜栓後、一週間後にはさらに角が取れた落ち着いた味わいを楽しめます。
このあたりはプロヴァンスのラベンダー畑の景色をひそかに楽しむ場所でしたがそれ以外にも生産地の法律に縛られず作る人の創造力を活かした作品が楽しめます。

fr-cdr-0028-nat グラムノン コートデュローヌ ルージュ ポワニェ ド レザン 2017
http://aquavitae.ocnk.net/product/843
fr-cdr-0029-nat グラムノン コートデュローヌ ルージュ シエラ デュ シュッド 2015
http://aquavitae.ocnk.net/product/844
fr-cdr-0030-nat グラムノン コートデュローヌ ヴィラージュ ヴァルレアス レルモンティエール 2016
http://aquavitae.ocnk.net/product/845

ご検討よろしくお願いいたします。
あなたの町にもJK14プロモーション
過日、11月5日名古屋にて元ラグビーNZ代表、オールブラックス、サー・ジョン・カーワン氏ブランドのイタリアワインJK14ワインイベントを行いました。当日は100名を超えるお客様で盛り上がりました。

このイベントを始め、来年、2019年秋、日本で行われるラグビーワールドカップキャンペーン、イタリア、ヴェネト、ヴェネチア、トレヴィーゾなどのキーワードを元に関連のワインイベントを各地で行っています。

この盛り上がりをあなたの住んでいる地域でも今後も展開したいと考えております。

少人数5~6人の食事会などのレベルから開催を行いますので小さいイベントにも出かけます。

JK14ワインは食前酒から食後酒までコースの一連のお料理へのバイザグラスとして構成されていますので、お料理へのペアリングも大歓迎。みなさんの大事な空間を作る一つのピースとしてお手伝いしたいと考えております。

詳細は是非お問い合わせください。様々なプランで対応いたします。

ご検討よろしくお願いいたします。

Aqua Vitae(アクアヴィテ)河合
フランス新着 エクストリームなワインをつくる二人組の若者たち
ブルゴーニュの南部、マコンとボジョレで小さなネゴシアンとして地元の栽培家たちと関係を作り、いい畑を選び出すドメーヌ・ スフランディエールのネゴシアン部門。「ブレット・ブラザーズ」はドメーヌ自社畑があるプイィ・ヴァンゼル村以外のマコンの秀逸なテロワールを体現したワインを生み出すこと、コート・ドール
の偉大なワインに負けないワイン造りを目指して ジュール・ブレット氏の息子であるジャン・フィリップとジャン・ギョームのブ レット兄弟がコント・ラフォンやヴェルジェ等での修行から戻り2001年に設立。

伝統を大事にしながら、新しい方法を取り入れて作り手のメッセージをワインの味わいやラベルに載せて飲み手に伝えます。あえて名前を英語表記にしたことなどその方法はラベルからもイメージを受ける現代的な手法ですが、飲むと歴史を紡いだ奥深い味わいと彼らの情熱を感じることができます。

特に近年最高の評価を受けた2014年のマコンヴィラージュ マグナム(白・1500ml)
http://aquavitae.ocnk.net/product/837
ボジョレーヴィラージュ グル ド ジェフ(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/839

冷涼で困難と言われた2013年をミルランダーと呼ばれる房の中にカビや病気がない、小さく、美しいぶどうに育てて、9月27日から10月10日と非常に遅く収穫を行い、厳しく選別を行った、生産者曰く、「魔法をかけたマジカルボトル」と言わせた、
ブレットブラザース フルーリー レ グラン プレ
http://aquavitae.ocnk.net/product/841
ブレットブラザース モルゴン レ シャルム
http://aquavitae.ocnk.net/product/842

が、おすすめです。いずれもそれほど本数は多くありませんので、品切れ修了の際はご容赦頂きたいですが、
ぜひ、おためしいただきたいアイテムです。

Aqua Vitae(アクアヴィテ)河合
フランス新着 伝統ある地面
ロワール川中流にあるトゥールから40㎞北東のブロワに近いモンティ村は、かつてブロワ伯爵の領地でした。
その中のクロ(石の壁で囲った土地)の中にテュブッフという名前の畑がありました。その後、シャティヨン、オルレアン家の領地となる、評価の高い土地でした。16世紀には国の領地となりフランソワI世とクロード女王が手をかけて管理しました。
そんな土地から生まれたワイン、ゲルリーは、コ(マルベック)とガメのブレンドですが、おそらくはそれまで持たれていた品種のイメージはまるで変わるような作品です。
品種の特性というよりむしろ土地のキャラクタが反映されたような近代ワインの中にあって昔のワインはこう造られていましたと表現するような味わいです。
土壌はシレックス土壌、それは。珪質と粘土質から構成された土壌で、そこで造られるワインはスパイスのニュアンスと火打ち石のような冷たくて硬いミネラルが特徴的、締りのある、密度の高い長熟ワインの可能性を感じさせる味わい。
当店でもそのワインの耐久検証を行ってみたところやはり抜栓後の時間経過と酸化による変化は緩やかでスパイス、ミネラル感は日に日に角が取れて落ち着きをみせるも果実の筋肉質、ミネラルの骨格はいささかも衰えることなく時間経過による味わいの変化を期待させます。

当店では3ヴィンテージをご用意しております。
近年のロワール地域のヴィンテージごとの天候の変化が激しく、年ごとのキャラクターの違いが感じられますが、それ以上に土地の影響がしっかりしておりますのでいまも葡萄のエキスが楽しめますが、長期熟成の可能性も十分にあり、セラーの財産として楽しめる一本です。

ル クロ デュ チュ ブッフ トゥーレーヌ ラ ゲルリー 2017(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/835
ル クロ デュ チュ ブッフ トゥーレーヌ ラ ゲルリー 2016(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/834
ル クロ デュ チュ ブッフ トゥーレーヌ ラ ゲルリー 2014(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/833

ぜひ、おためしください。

スペイン新着 ヤギが育てる自然派ワイン
カタルーニャはスペインの中にあってカステジャーノとは一味違うキャラクタと文化を持つ人々が住む土地。
比較的前衛的な彼らの挑戦者意識は高く、ワインにあっては2000年代からその気運が日本でも感じられるようになりました。
ぺネデスのブドウ栽培農家でブドウを他のワイナリーに販売していたミチャン家、4代目のジョセップ・ミチャンは16歳からワイン造りの経験を積んできました。 1985年、彼は低価格中心の大量生産をやめ、1987年にルシャレル・ブランドを立ち上げ、様々なスタイルのワイン造りを体得。有機栽培やビオディナミ農法に乗りだしました。
チャレ・ロはスパークリングワインのカヴァを作る品種の一つであるが、房が小さめで皮が厚い。果皮を口に含めば甘く、また酸度もある。単一で白ワインを造るとボディがしっかりしており、わずかに渋味を感じることもあるが、理想的なアルコール度数に達する品種です。
彼はこの品種に可能性を感じファミリーで新しいドメインでワインを造る挑戦を始めました。
そして彼らのポリシーは以下の通り、
◆ルシャレル ワインの特徴
(1)果実の風味
樽香は控え目。フレッシュさと、ブドウ品種特有の風味を重視しています。
(2)世界的ブドウ品種の栽培
標高500メートル以上あるペネデスでも最も涼しい畑で、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、といった高級品種が栽培されています。
(3)長期熟成スパークリング
最も若いものでも、最低15ヶ月は熟成させています。
(4)地元のブドウ品種「チャレ・ロ」
「チャレ・ロ」は地元を代表する白ブドウ品種で、ルシャレルの全てのスパークリングワインの主要原料となっています。そしてワイナリー名の由来ともなっています。
XAREL.LO ⇒ LOXAREL *ルシャレル=チャレ・ロの語順を倒置した造語
そしてユニークなラベルもこのワインの特徴の一つといえます。アマルテアはギリシャ神話に登場する”優しい女神で、ゼウスの育ての親である妖精の名前。 しばしば山羊の姿で表わされます。山羊、角、そして星の運行はビオディナミ農法の基礎を成すものであり、山羊の角はビオディナミ農法で使われるP500プレパラシオン(自然物質から生成された調合剤)の主原料で、ビオディナミの根源のひとつです。ここでは畑に山羊・羊を飼育しています。未熟な青いブドウにはグルコース(ブドウ糖)が含まれないため、ブドウをよけて周辺に繁った葉だけを食べてくれます。
もう一つの赤白ワイン、ア パルは No Protectの意味。酸化防止剤無添加を、無防備な頭(スキンヘッド)に喩えたユーモア溢れるラベル。
このナチュラルワイン。ぜひ、おためしください。