2020年2月

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イタリア新着 魚や羊に合う赤白
地中海に浮かぶイタリアのサルデーニャ島、その中心都市、カリャリ。フェニキア人、カルタゴ人が土着のぬラーゲ文化を作り、ローマ人、アラゴン、カタルーニャ人の影響を受けてその文化に様々な影響を与えてきました。
現在の食文化はイタリアのほかアラブ、北アフリカの影響を受けてきました。
島の中では羊の放牧をよく見ることがあり、ヒツジの料理もありますが、豊かな海に囲まれ、豊富な海産物の料理がメインです。共に供されるワインも当然それに合うスタイル。葡萄品種も地元の品種が使われています。

ドリアノーヴァ社の創業は1949年。州都カリアリ近郊の丘陵地、何世紀も前から優れたワイン造りが行われているパルテオーリャの地でサルデーニャ伝統のワイン造りを行っています。それぞれのボトルは、サルデーニャへの賛辞であり、カンノナウやモニカ、ヌラグスといった地品種に情熱を注いでいます。

白のヌラグスは柑橘系、赤のカンノナウはスパイスと、地元の食材、魚や羊料理に合わせてみて下さい。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/85

オーストラリア新着 バレンタインデイに天使の分け前を
英連邦の一部だったオーストラリアでは長く葡萄が造られていますが20世紀初頭はそのほとんどが英国に輸出されていました。そのワインは酒精強化ワインがほとんどで、豪州国内の需要も甘口のワインや酒精強化ワインの比率が高まった時代でした。しかし生産過剰によるワイン価格が下落し、多くの葡萄畑で生産を取りやめる流れになり、さらに干ばつ、フィロクセラの追い打ちもかけて、ワイン産業は苦難の時代でした。
オーストラリアは孤立した大陸であるが故、その輸送距離の長さもあってどうしてもタフなワインを作らざるを得ないこともあり、英国に到着する頃にはその品質劣化が見られる状況でした。
第二次大戦後、ワインブームを経て、そのスタイルもエレガントに変わってきましたがそのノスタルジーを追求する動きも出てきました。

このダーレンベルグでもマクラーレンヴェイルで最も古いグルナッシュを小さな古樽で最長40年(平均15年以上)熟成させた酒精強化ワインに2年ごとに少量のグルナッシュと場合によりシラーズの酒精強化ワインを足していきます。
樽で熟成を行うと同様に目減りし、同じように「天使の取り分」「天使の分け前」と呼ぶ。ワインの場合は、樽の中の液量が減り樽の中の空気との接触で酸化が行われるとワインの劣化につながるため、予めガラス瓶などに分けておいたワインを樽に補う「ウイヤージュ」が行われます。
この作業のお陰で葡萄の熟成させたまろやかな甘みを楽しむことが出来るようになるわけです。

2月14日のバレンタインデイにはこういうプレゼントも楽しいのではないでしょうか。
ダーレンベルグ ノスタルジア レア トウニー (375ml)
http://aquavitae.ocnk.net/product/978


スペイン新着 天才醸造家の冒険
スペインの天才醸造家のひとりといわれるテルモ・ロドリゲスはスペイン全土を廻ってその葡萄の可能性を見極め、自分のドメインを作って、これはという品種で自分スタイルのワインを次々と造り出します。

今回は北西部のカステージャ イ レオン州にあるルエダ。ここは「スペインの冷蔵庫」とよばれるほどの冷涼地で、8月でも高地のセブレイロ峠あたりにいくといつもひんやりと涼しく感じるほどでしたそこから南の砂地の土壌が広がるルエダは白ワインの一大生産地、主にヴェルデホやソーヴィニョンブランが伝統的に作られています。古代ローマから連綿と続くその葡萄造りの歴史の中で2000年代前半まではその樹々が評価を受けることはなく、テーブルワイン用のぶどうとしてどの樹齢のぶどうでも一緒くたに出荷されていたものでした。
しかし、様々な人々がその価値に気がつき、洗練されたワインを作りだします。
とくにここは砂地が広がる暑い土地の為、病虫害がなく、古い樹もたくさん残っています。
今回リリースした、バサは、大陸性気候に適応したブドウの品種である「ヴェルデホ」の表現を示す先駆的なワインの1つであり、フレッシュで表情豊かなワインを生み出しています。ルエダの在来種のヴェルデホとヴィウラのさわやかなブレンドは、スペインの価値のある白ワインのひとつと言えます。 強烈な花のアロマ、新鮮さ、素晴らしいテクスチャーは、石灰と砂利の土壌での高地植え付けの結果であり、良好な排水性があります。 このワインの名前は、その国の古代の「バソ」(ゴベレット)形の低木にちなんで名付けられた赤のバソに由来しています。
2018年は、ルエダでは収穫日が近年最も遅い年の1つでした。 雨の春(栄養成長の段階を長引かせた)と暑い夏が特徴で、サイクルの終わりまで非常に乾燥していました。 これは豊富な収穫量と健康的な果物の成長を促しましたが、熟すのが遅かったため、より軽く、よりフルーティーなワインになりました。

http://aquavitae.ocnk.net/product/977
きれいな酸に豊かなフルーツが特徴で鮨や魚料理におすすめです。
Aquavitae(アクアヴィテ)
河合吾朗