2020年1月

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今飲めるワインは今しか飲めません。
カナダのブリティッシュコロンビア大などの国際研究チームは、ワイン用ブドウの主要な11品種について、世界の栽培に適した農地が地球温暖化で大幅に減少するとの予測を発表した。伝統的に栽培してきた品種から高温に強い品種に切り替えれば、ダメージをかなり抑えられるという。論文は28日以降に米科学アカデミー紀要電子版に掲載されます。
 赤ワイン用のピノノワールや白ワイン用のシャルドネなど11品種の栽培面積は、気温が1970年代に比べて2040年代に2度上昇した場合、56%減少。80年前後に4度上昇した場合は85%減少すると予測した。しかし、高温に強い品種に切り替えれば、それぞれ24%減少、58%減少にとどまります。
 例えば、フランスのボルドー地方では、赤ワイン用のカベルネソービニヨンやメルローをムールベードルなどに切り替える方策が考えられる。一方、既に高温に強い品種を栽培しているイタリアやスペインでは切り替えが難しく、栽培面積の大幅減少を避けられません。
 涼しい気候に向いたピノノワールやシャルドネなどは、北欧やカナダ、オーストラリア・タスマニア島で栽培しやすくなる可能性があるといいます。 

特にこれまで葡萄を見たこともなかった地域で突然ワインが造られたり、冷涼地域だけではなく熱帯地域でも葡萄畑が見られることになります。
10年前にうまいワインを飲んで忘れられないのであの時の味を探してみても見つけることは難しいかもしれません。
可能性のある新しい土地で資産保全にチャレンジする
このドメインの当主、マルレーヌ・ディロンは夢を持っています。私たちの子供たちに親から受け継いだ土地で、その豊かさを発見させるためにありのまま伝えること。
彼女は、スピリット・ネイチャーのこの概念を持っていて。持続可能なブドウ栽培を支持することにより、環境、生態系、動植物、植物を尊重します。
そして、自然、葡萄、ワインを自由に表現し、人間が介入することなく、消費者を尊重しながらテロワールを反映した、よりオープンで表現力豊かで特徴的なシャンパンを作ります。
私たちの日々の取り組みは、私たちのキュヴェを味わってもらうことを保証することです。

このワインの畑があるコート ド セザンヌは、コート ド ブランの南西に位置し、ランスからは約70キロメートルの距離にあります。マルヌ県の最南西からほんの少しオーヴ県にかかる生産地で、セーヌ マルヌ県と隣接しています。

コート ド ブランと同じく白亜土壌だがやや粘土質が加わる。この地区は古くから大手メゾンにとって高品質のぶどうの供給源であった。生産しているのは主にシャルドネで、比較的温暖な気候からは熟度の高いぶどうが生み出されます。

コート ド ブランもシャルドネの産地として有名ですが、この地区のものも秀逸。豊富なミネラルや酸に加え、力強い果実味とコクを持ったシャンパーニュが造られている。近年では栽培したぶどうを大手メゾンに販売するだけではなく、元詰めを始める若い家族経営の生産者が増加しています。

シャルドネ68%、ピノノワール15%、ピノムニエ17%をサステイナブルな栽培でとれたぶどうをブレンドし、最低3年セラーで熟成させました。
ファミリーの歴史のノウハウをいかしたシャンパーニュはバターのような豊かでおいしいノーズと新鮮で丸い口から、熟した洋ナシと砂糖漬けのマルメロのノートが現れ、ユニークなシャンパンになります。

このキュヴェ プリヴィラージュは、友人同士の食事、レセプションに欠かせないシャンパンです。 このキュヴェとのマリアージュのアイデアとして、ホタテなど魚介のカルパッチョに、オリーブオイルとライムジュースのミストをトッピングしたものをおすすめします。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/53

Aquavitae(アクアヴィテ)
河合吾朗
オーストラリア新着ワイン 西オーストラリアに残る古いフランスのスタイル。
西オーストラリアを訪問したときに古いブルゴーニュのスタイルが残る味わいを感じたワイナリーがありました。それはピカーディはビル&サンドラ・パネル夫妻と息⼦ダン、彼の妻ジョディの4⼈が1993年、⻄オーストラリア州ペンバートンに興した家族経営のプレミアム・ブティックワイナリーです。
ビルとサンドラは1960年代当時、未開の地であったマーガレット・リ ヴァーを切り拓いたパイオニアで、同地域のワイン産業を推進してき ました。2⼈は1969年に創設したモスウッドをキース・マグフォード に譲り渡した後、1984年にブルゴーニュへ渡り、ヴォルネのド メーヌ・ド・ラ・プスドールの株主となり、共同経営に携わります。
⻄オーストラリア州南⻄部に位置するペンバートンは、南極海の冷涼な気候の影響を受け、地域内でもとりわけ冷涼なエリアで、特にシャルドネとピノ・ノワールの栽培に適した地として知られます。初めて葡萄が植えられたのは1977年で、80年代にワイン産地として発展しました。

その時自身でも試飲したイメージはまさにヴォルネのワインでした。そのなめらかさに感動を覚えたものです。
ピカーディでは、使⽤するオーク樽の材質と焦がし⽅にこだわりを持ち、フランスの⼩規模な樽メーカーから⾼品質の樽を厳選して調達しています。ビルとサンドラは、何度もブルゴーニュに⾜を運び、ブルゴーニュのワイン⽣産者の知⼈などを介して、樽メーカーを訪れ、⾃ 分たちが理想とするオーク樽を買い付けてきました。樽メーカーには、⾃分たちのワインの⾵味に合わせ、焦がし具合を5段階に分けて細かく指定しています。 ピカーディが使⽤する樽の8割は、ブルゴーニュの⼩規模の樽業者であるトリネリー・メイリュー(Tonnellerie Meyrieux Fils )社です。 同社の樽はゆっくりと時間をかけて焦がし、造られることで知られます。樽の焦がし⽅が熟成中のワインに与える影響は⼤きく、「そのようなオーク樽であれば、例え新樽100%のミディアム・トーストの樽を使⽤した場合でも、ワインに樽を焦がした強いフレーヴァーを感じることはない」と、ビルは話します。このように、ピカーディでは熟成樽にも細⼼の注意を払い、⾃分たちが理想とするワインの味わいを追求しています。
その他のボルドーブレンドやシラーにもそのポリシーを感じ、ゆっくり寝かせて飲みたくなる昔のボルドースタイルがここに残されています。

昨年9月から続くオーストラリア全土にわたるブッシュファイヤーで被害を受けた方々に対して自身で何ができるか。オーストラリアワインの良さを伝えることだと思います。それは小さな小さな力かもしれませんが自分個人でできることを続けていこうと思っています。

よろしくお願いいたします。