今飲めるワインは今しか飲めません。

今飲めるワインは今しか飲めません。
カナダのブリティッシュコロンビア大などの国際研究チームは、ワイン用ブドウの主要な11品種について、世界の栽培に適した農地が地球温暖化で大幅に減少するとの予測を発表した。伝統的に栽培してきた品種から高温に強い品種に切り替えれば、ダメージをかなり抑えられるという。論文は28日以降に米科学アカデミー紀要電子版に掲載されます。
 赤ワイン用のピノノワールや白ワイン用のシャルドネなど11品種の栽培面積は、気温が1970年代に比べて2040年代に2度上昇した場合、56%減少。80年前後に4度上昇した場合は85%減少すると予測した。しかし、高温に強い品種に切り替えれば、それぞれ24%減少、58%減少にとどまります。
 例えば、フランスのボルドー地方では、赤ワイン用のカベルネソービニヨンやメルローをムールベードルなどに切り替える方策が考えられる。一方、既に高温に強い品種を栽培しているイタリアやスペインでは切り替えが難しく、栽培面積の大幅減少を避けられません。
 涼しい気候に向いたピノノワールやシャルドネなどは、北欧やカナダ、オーストラリア・タスマニア島で栽培しやすくなる可能性があるといいます。 

特にこれまで葡萄を見たこともなかった地域で突然ワインが造られたり、冷涼地域だけではなく熱帯地域でも葡萄畑が見られることになります。
10年前にうまいワインを飲んで忘れられないのであの時の味を探してみても見つけることは難しいかもしれません。