ワイン購入の動機付け

商品の購入を心に決めるポイントとはなんでしょうか?商品がもつ魅力、購入したいという思い、日用品などそれがないと生活に支障をきたす恐れがある、価格のバランスにおいてお買い得感のあるもの、などが動機付けのポイントとなります。

ワインにおいてはどうでしょうか?
アルコール飲料が飲めない、ワインの魅力が良く分からない、ワインを飲まなくても生活には困らない、ワインは高そう、など、上記で述べた購入決定となる要素からはかなり乖離した立ち位置のイメージを持つ方々が日本にはまだまだ多いかもしれません。

私たちの取り組みとして、その立ち位置とは逆の位置づけのワインをチョイスすれば、日常の中で親しまれるようになるのではないかと考えています。
それでは検証していきます。

アルコールが飲めない。>年齢をクリアしてからの飲用や生まれつきの体質という条件はどうしようもありませんが、最初にワインを味わった時のイメージが嗜好に合わなかったということを覆せる可能性はあります。
ワインの味わいというのは日々変化してきています。当該ヴィンテージの天候状況はもちろんのこと、世界に拡大しているワインマーケットを検証したブレンド、料理のインターナショナル化など、飲み手、および彼らの嗜好が変化している中で様々な食のシーンも変わりつつあります。その中でワインという存在がたえず変化しながらもテーブルに常にグラスが置かれることは人類が発酵食品、ワインを生み出して以来、連綿と受け継がれています。
つまり、時代の流れを越えてその存在があるわけです。

ワインの魅力が良く分からない>これは私たちの企業努力がまだまだ足りないせいでもあります。最初にワインを日本の食卓に導入して以来、何度かのワインブームを経ていますが、様々な食材との組み合わせや、グラスを傾けるシーンがこれまでは比較的偏った部分で消費者イメージがついているような感じがします。
ワインの味わいというものはワインそのものの味の評価だけではありません。食事でのワインとの相性、そのワイングラスがある空間の問題もあるのです。味わいは舌だけで楽しむものではなく五感をすべて稼働してこその評価になります。

ワインが飲めなくても生活に困らない>これは日本における宗教の問題もあるかもしれませんが、ここでは別の問題提起をします。「ワインが水代わり」というフレーズがありますが、これは飲み手の飲酒の量ではないケースを指していることがあります。筆者は日常生活の食文化に密着しているという意味だと解釈しています。筆者の個人的感覚ですが、水のように体に吸収されるワインがあります。アルコールの残留感がなく、二日酔いもない、完全にアルコール分解され、翌朝スムーズに目が覚める感覚を覚えます。一般的に自然派ワインと言われているものが多いですが、このカテゴリもかなり複雑です。その説明はまた機会を変えて後ほど。

ワインは高そう>価格と味わいのパフォーマンスの関連性は一見あるようですが、正比例しているわけではありません。先ほども説明しましたが、低価格帯のワインの中でも、輸出のために造られたワインではなく、生産地に根差したワインの味わいというものがあります。そのワインは当然、当地の食事に合うように造られているので、そのイメージで造られた食事と試すと、予想外の評価を発揮する場合があります。

このようにこれまで日本で持たれてきたイメージをもう少し変えていけば、日常生活の中にワインが入っていく余地はまだまだあるように思います。
また、そういうワインを紹介していく役割を担っているのが私たちの仕事だと考えております。

ぜひ、日常生活に置いておきたい当ショップのセレクトしたワインを試してみてください。