月面でぶどう造り?

スペインやイタリアから新商品をリリースしました。
今回の産地、スペインはムルシア州、フミーリャ、イタリアはシチリア島と南のワインです。
このあたりは両方とも海のリゾート地です。ぶどうを造っているところは内陸の山のほうなので、ワイン生産関連の人かぶどうを造っている人以外は地元の居住者しか会いません。
しかも昼間は暑すぎて、外に出ている人もほとんどおりません。
ぶどうの畑以外はオリーヴ、サボテン、熱帯植物、くらいでしょうか。
こんなところでぶどうが育つのかという荒涼とした大地が続きます。
レコンキスタ以来ほとんど進化していないような感じさえ与える町です。以前は大量生産用のワイン、ほとんど真っ黒で甘いフルーツとアルコール感しか感じられない強いワインばかりでした。しかし近年は、きちんとした栽培管理と優れた醸造家の造りによって世界的に注目されるモダンなスタイルのワインを次々と誕生させています。
出来上がりのワインばかり見ている私たちからすると、企業努力、人の力次第で洗練された味わいになるものなのだなと感心させられます。
この荒涼とした景色を見ているとまるでテレビで見た月面を思い起こさせます。
将来、地球外でぶどうが出来る日が来るかもと思ったのは私だけではないかもしれません。

人間のイメージは必ず具体化します。