クリスマスはコイの味?

世の中では日本でもブームになっているハロウィーンが終わりました。
次のイベントは日本ではまだなじみがありませんが11月第四木曜日はサンクスギヴィングデイという感謝祭の日です。
この日は七面鳥を食べるのでTurkey dayとか収穫感謝祭とかいわれていますね。ニュースではオバマ大統領がホワイトハウスで、「私の権限の範囲内で行動する」と会見し、選ばれた七面鳥に恩赦を与えるニュースも見られます。
このサンクスギヴィングが終わると、アメリカやカナダでは各家庭でクリスマスツリーがお目見えすることになります。
これからクリスマスの装いが世界中どの町でも見ることができますが、国によってその様相は全く違います。
北半球は寒いですが、南半球は真夏ですし、サンタもサーフィンやっているのを見ました。

そんな中でも、変わっていると思わせたのはチェコのプラハでの冬の風物詩です。
チェコが冬になりクリスマスが近づいてくると街中でよく見られる光景は鯉の店頭販売です。
チェコの人々はクリスマスに鯉料理を食べる習慣があります。
以前、イタリアのフリウリのワイナリーで出会ったガイドもチェコ人でしたが、クリスマスには鯉を食べるかと聞いたところ、もちろん食べるよ、との返事。みんな普通に食べるのだなと感心していました。
鯉は唐揚げにして食べるのが一般的なようですが、川魚で小骨も多い魚なのでぶつ切りにして揚げるのはどんな味なのでしょうか?筆者はまだ食べたことはありません。
実際に食卓に上る鯉はボヘミアなどで養殖されていて、レモンや塩で臭みをとるため、川魚特有の臭みはあまりないと聞きましたがどうでしょうか。
なぜ、食べるのかを聞いてみたところ、大戦中、ドイツの占領下で肉などのタンパク質が不足していたころの名残だとか、クリスマスイヴの日に肉を食べなければ金色の豚に出会えるので代わりに魚を食べるとか様々な理由があるようです。
チェコで ”Smazeny kapr“ こんな文字を見たらぜひ試してみてはいかがですか?ワインは白で樽香や果実味のあるものが合いそうですね。

そろそろクリスマスの準備にワイン選びを始めてみるのはいかがですか?

よろしくお願いいたします。