食文化の歴史とワインの味

寒くなってくると暖かいものを食べたくなります。暖かいものといえば鍋料理でしょうか。
ヨーロッパにも鍋料理がありますが、特徴ある鍋料理で筆者が思いだすのは中央ヨーロッパ、バルカン半島にあるハンガリー、旧ユーゴスラヴィアの料理です。
この地域の文化はオリジナルがないと言われ外から様々な国の文化が流入してきて混ぜ合わさったような文化を形成しています。それがオリジナルと言えるのかもしれません。
例えば、ハンガリーはマジャル人の国と言われウラル山脈から来た遊牧民が祖先です。その祖先が作っていた鍋料理が今のハンガリー料理の原点と言われていますが、過去にオスマン帝国、今のトルコやドイツ・オーストリアにも支配されていた時代を経てきているので当然その影響も受けています。また過去のハンガリー王国は今よりもずっと大きかったので周辺の国にはハンガリーのコミュニティも存在し、その影響を与えています。実際、ルーマニアやセルビアあたりでもルーマニア語やセルビア語よりもマジャル語のほうが良く通じたり、標識がマジャル語で表記してあったりする場合もよく目にしたことがあります。
実際に様々な民族がいて対立などもありますが、それぞれがモザイクのように存在してそのアイデンティティを保っているように思えます。
おとなりのクロアチアも同様ですが、ここは地形自体に特徴があり、ひらがなの「く」の字の地形をしているせいか、アドリア海に面したダルマチア地方とハンガリー、セルビア、ボスニアと面した内陸部とはまるで違った文化を持っています。
アドリア海側のダルマチア地方は対岸のヴェネツィア王国以来、イタリアの影響を受けた文化ですが、内陸側はスラヴの文化を受けています。
実際にダルマチア地方に行くとイタリア料理店、イタリア人観光客が多いのに驚きます。ここはイタリアではないか思うくらいです。ところが内陸部は住んでいる人の顔も多少違うように思え、料理は前述のハンガリーやドイツの料理に似ているものが多いように思えました。
パプリカなどの香辛料を効かせたスパイシーな料理が多く、たしかにオスマンの影響を受けていると実感できます。
そうなるとそこで造られるワインの味はその料理に沿うものになりますのでスパイシーな味、またはそれに合う味、スパイシーをクリアにしてくれる味になります。
実際当社で扱っている
クロアチアワイン、ハンガリーワインをテイスティングしてみると、赤はややスパイスを感じる味わい。白はエレガントでクリアにしてくれる味わいが多いと感じました。
ぶどうは自然が造るもの、ワインは人が造るものと実感させてくれます。
そんな楽しくさせてくれるワインは

イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ プレミアム 2012 (白)
イロチュキ ポドゥルミ トラミナツ セレクテッド 2013 (白)
イロチュキ ポドゥルミ カピストラン ツルニ セレクテッド 2013 (赤)
イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ セレクテッド 2013 (白)
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/21

パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト パンノンハルミ オラズリズリング 2013 (白)
パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト パンノンハルミ トリコシュ レッド 2013 (赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/23

をそろえています。ぜひお試しください。
よろしくお願いいたします。