岐路に立つオーストラリアワイン

2016年2月8日 第百五十六回配信
オーストラリアワインを扱うことになりました。これまではヨーロッパ主体の品揃えでしたがいろいろリクエストもあり、オーストラリアワインも新しいアイテムをそろえてみることにしました。オーストラリアワインと言っても大きな大陸ですからどこから扱うか考えてみました。
オーストラリア大陸全体の割合から見たらブドウ産地はほんの数パーセントくらいです。
しかし、多様な気候区分のみならず、オーストラリアのワイン産地の特色は人種にあるといってもいいくらい、移民の歴史とそのスタイルが密着しているといってもいいでしょう。
実際に滞在してみると、イギリス人文化圏、ドイツ人文化圏、イタリア人文化圏、スペイン人文化圏など細かくコミュニティーが分かれていますのでそのコミュニティーの特色が良く出ているように思えます。
そんな多様なアイテムの中でやはり基本の古い歴史のある生産者から選んでみました。
時代の流れがあってもポリシーの変わらない生産者たちです。
オーストラリアワインは基本、コモンウェルス(元の英国領)ですからロンドン向けのマーケットをにらんで造られたワインスタイルからスタートしています。
そこに様々な移民が入り、それぞれが好きな味わいを作り上げてきました。
近年はほかのニューワールドに押されがちなオーストラリアワインですが、二百数十年の歴史の中で守り続けてきたスタイルを再考してみるとまた新しい発見があるはずです。

その中でお買い求めやすい価格帯で土地と歴史の味を感じるスタイルのワインをピックアップしてみました。

aus-mcv-0001 ダーレンベルグ・フットボルト・シラーズ S'12
http://aquavitae.ocnk.net/product/389
aus-tas-0001 デヴィルズ・コーナー・ピノ・ノワール S'14
http://aquavitae.ocnk.net/product/390
aus-tas-0002 デヴィルズ・コーナー・リースリング S'15
http://aquavitae.ocnk.net/product/391
aus-vic-0003 タービルク・タワー・シラーズ S'13
http://aquavitae.ocnk.net/product/392
aus-vic-0004 イエリング・ステーション・リトル・イエリング・ピノ・ノワール S'14
http://aquavitae.ocnk.net/product/393

是非お試しください。
よろしくお願いいたします。