ロゼワインにだまされてはいけない。

春が近づいてきています。でもまだまだ寒い日が続きます。

やがてサクラの花も咲いて、お花見のシーズンになります。
そんな時期にロゼワインをお勧めされたり、試してみたりする方も多いのではないでしょうか。

ロゼワインのイメージとは何でしょうか?
バラ色や桜色で少しオレンジかかった光沢があって、ちょっと甘っぽい味わいで、週末の春の午後、ぽかぽか陽気のもと、テラスでフィンガーフードと一緒に楽しむような感じですか。
そういうイメージでロゼワインを選んで買ってきたアイテムが実は全然違った味だったということがよくあるように見受けられたことがありました。
あるいは良くは聞かない表現ですが、blush(顔を赤らめる、バラ色、淡紅色、ペンキやニスがさえない色になる)というワードを使うこともあります。

このロゼは色々な製造法があります。ここでは省略しますが、いまのロゼワインは「これ、赤ワインやんかー」、とつっこみをいれたくなるような、ほぼ赤ワインのようなものから淡い桜色の透明感があるものまで様々です。

味わいも長期熟成には向きませんが果実のさっぱりした味わいから甘い味、ホワイトジンファンデル、ホワイトメルロ(ホワイトとは名乗っていますがカリフォルニアのメルロやジンファンデル種から造られたロゼワインです。)のような赤ワインのようなタンニンががっちりしたものまであります。
ロゼワインはよく冷やした方がいいと言われますが、そういうものばかりだけではなく赤ワインのイメージで15-18℃程度の室温で試したほうがいいものもありました。

ここまで書くと春のお花見のイメージで試したいロゼワインがどれだけあるかというとそうそう合うものばかりではないことに気が付くと思います。

AOC(原産地統制呼称)でロゼワインの銘醸地と言われるプロヴァンスやローヌのロゼはまさに夏のバカンスシーズンにその時期のお料理と合わせたいワインです。
実感としていえるのはヨーロッパの乾燥した夏は陽射しが強いが、日陰はひんやりとしてミネラルの感じる辛口に地中海の魚介や海の後方に広がる山でとれたジビエやハーブと合わせたくなります。

実は見た目が春らしいロゼワインではありますが、味わいはこの季節のものではないアイテムが多いのです。筆者の勝手な推測ですが、安価で若飲みなロゼワインをたくさん売り込むためのとあるメーカーのキャッチフレーズが始まりみたいなものでしょうか。

もちろん、春の食材にも合うロゼワインもありますので、おすすめするお手伝いも行います。なんなりとご相談下さい。

前述で南仏のロゼワインが避暑地に向いているということを書きましたが、私はロゼワインを日本の夏の時期に野球、サッカー、ラグビーなどの試合時期にスタジアムで売るのがいいのではないかと考えたことがありました。安価でおしゃれに軽く飲めて後味スッキリ、といく味わいなのでビールに代わって新しい試みとして試してみたいと考えています。
興味がありましたらご連絡ください。お手伝いいたします。

よろしくお願いいたします。