家飲みブルゴーニュピノノワール

春には優しい味わいのピノノワールがおすすめです。
しかし、近年は価格が高騰しているためなかなか家でワインというわけにもいきません。
そういった中、お買い得でコストパフォーマンスも高い、おすすめエリアはブルゴーニュ南部のコート・シャロネーズと言えるでしょう。
今回ご紹介する生産者、ミッシェル・サラザンはそのエリア、コート・シャロネーズのジヴリー村を本拠地としているドメーヌ。当主は兄ギーと弟ジャン・イヴの共同運営。ドメーヌの歴史は1671年から家族経営。当主、ギー・サラザン氏が働き始めた1986年当時には葡萄畑は10 haからスタートし、年々買い足し現在33 haまで畑を拡張しています。彼らのワイン造りのポリシーは、1本飲みきれるワインを造りたい。過度な抽出は避け、ナチュラルな果実味が楽しめる味わいを目指す。極限まで低収量1本の樹から4房~7房しか付けさせない。畑の管理は基本無農薬ですが、予防的措置のみに限定して行われるリュットレゾネと言われる方式。発酵後、DRCなどが愛用しているフランソワ・フレール社の新樽で約1年間樽熟成されてから瓶詰めされます。ポールボキューズ、ラムロワーズ、タイユバン、ジャルダンデサンス、ロルシーというリヨンの三ツ星レストランで採用されるなど、かなり現地での評価が高いことが伺えます。
生産者のポリシーが味わいにうまく表現されているこのワインは飲んでいる実感、体に自然に吸収されていく感覚が体感でき、自分が自然のサイクルの中で生きていることに気づかせてくれます。是非お試しください。