今も進化を続けるカタルーニャのプリオラート

ようやく春になったと思ったらしばらく寒い日が続いております。
日本はサクラの季節ですが、この季節で筆者が思いだすのはフランスとスペインの国境にまたがるピレネー山脈の最南端、地中海沿いにあるカニグー山地です。
このあたりは果樹園が多くみられ、特にこの時期は桃の花が山一面に咲き誇りまるで桃源郷のような景色になります。この景色が印象に残り、忘れられません。
このあたりはコリウールなど地中海沿いのリゾートのイメージがありますが春の景色もすばらしいものがありおすすめです。
話は変わってピレネー山脈の反対側ですが、90年代にスーパースパニッシュで高額なワインを沢山作っていたプリオラートという産地の話です。
アルバロ・パラシオス氏を初めとして様々なスタイルのワインを造りだして世界の注目を集める場所になりました。その後はワインが高額すぎてなかなか広がらず、スペイン国内でもマドリーくらいしか見ることがなくなりました。
こうしてみるとスペイン人はスペイン人のためのワインというのを歴史上なかなか造らないのかなと思いますね。
しばらくはこのエリアのスーパースパニッシュの話題があまり聞こえてこなくなったなと思っていたところでしたが、ところが最近はそうでもなくなっているようです。若い志のある生産者たちが今のマーケットに合うワインを造りだしているのです。
当店のコンセプト、普段使いのワインで顔の見える小規模生産者が自然なスタイルで造るワインもたくさん増えています。
その中でおすすめなのが
sp-cat-0005 ロナデレス ロナデレス ヴィン イ レジェンデス 2011
http://aquavitae.ocnk.net/product/306
この地域の持つ力強いキャラクタがありながら、ビオディナミ農法で造られた自然な味わいでなめらかに体に入っていく感覚が心地よい一本です。
筆者の知っているカタルーニャ人のイメージは無口でまじめなイメージですがそんな人柄を表しているワインかもしれません。
是非お試しください。
よろしくお願いいたします。