ローヌブレンド

筆者は最近、嗜好が変わったのかヘビーなボディのワインを飲まなくなりました。たまに試飲すると昔はこんなのがぶがぶ飲んでいたのだなあと感心しております。
私の嗜好の中でヘビーなワインの中でもフランスのコート デュ ローヌ地方のワインはちょっと違う位置づけにあります。
しっかりした果実味の中に複雑な味わいが絡み合って、スパイシー感もあるし、テロワールを感じます。ローヌ川の狭いエリアの中でこんなに味わいの特色があることに以前は感激を覚えたものでした。
近年はAOCエリアを広げたことと、早くピークを迎えるような造りをするようになったので以前のような、いつ飲み頃を迎えるのかわからないようながんこなワインは今、なかなか見なくなりました。
こんなワインが世界中で感動を与え、共感されていると感じるのは新世界の地域で同じタイプのワイン、いわゆるローヌブレンドが造られているということです。
例を見ると、コート デュ ローヌを中心とした地中海沿岸エリア以外ではアルゼンチン、チリ、ウルグアイ、オーストラリア、USA、南アフリカなどで造られていますが、90年代頃はローヌのテロワールが生み出す味わいにはかなわなかったものでした。
しかし、ローヌワインの価格の高騰によるローヌ離れ、新世界エリアの技術の向上などで中、低価格帯のワインは本家を追い越す勢いが感じられます。
これはやはり料理方法や食材における嗜好が国際化してきたことが原因かなと思われます。
もちろん、ぶどう品種自体の強さもありますね。シラー、グルナッシュ、ムーヴェドルの畑を見てみるとほったらかしでもまずまずの果実をつけるのだなあと感心します。
でも、ぶどうに愛情のある農家さんたちは適正な手入れと情熱を注いでいます。そんなワインを当店でも選んでいます。
そんなローヌブレンドの飲み比べをするのも楽しいかと思います。
バーデンホースト セカトゥール レッドブレンド 2013
http://aquavitae.ocnk.net/product/386
ラスパイユ アイ ジゴンダス 2013
http://aquavitae.ocnk.net/product/163
マリア フィタ フィトー 2008
http://aquavitae.ocnk.net/product/108

よろしくお願いいたします。