スペイン アンダルシア シェリー勉強会

2016年5月27日 第百九十三回配信
スペインのアンダルシア、へレスからイダルゴという生産者の八代目、取締役のフェルミンさんが来日されました。そこで来日セミナーをされるというので勉強会に行ってきました。
シェリーの基本的な概念と地理学、醸造方法などの基本的な部分を丁寧に解説いただきました。
すごく若い当主でしたがプレゼンテーションもフレンドリーで楽しい時間があっという間に過ぎていきました。
ところで自身の経験ですが、自分もへレスでシェリーを飲んで、文化と味わいに感動したのでぜひ機会があれば日本で広めてみたいと思っていたのですが、日本の文化にシェリーをどうやって入れていくか、スペインの味わいに日本の味わいをうまくマッチングさせる方法を考えていました。
試飲したシェリーはマンサニージャ、オロロソ、アモンティリャード、クリーム、ペドロヒメネス、シェリーブランデー、パロ・コルタド、新しくソーヴィニョンブラン、パロミノから造った白ワインでしたが、全体的に他社の同じカテゴリのアイテムと比較してみるとエレガントなイメージです。彼らも日本の生の魚や前菜に合うと言っていました。
マンサニージャはサンルーカルのみで作られるフィノタイプの白ワインですが、海の近くで作られるせいかよく潮の香りがするといわれていますが、個人の試飲感覚ではそれはあまり感じませんでした。サービス温度が少し高かったせいでしょうか。
それに対してオロロソ、アモンティリャードは比較的キレのある印象でした。
醸造過程の中で宣言されるパロ・コルタドもコクというよりキレを感じるタイプ。
フェルミンさんの説明ではへレスの中でも標高が一番高い畑で作られ、涼しいカテドラルのようなボデガで醸造されるのでボデガの中は水を撒く必要もないほど気温と湿度が安定しているとのこと。そんな中で造られたパロ・コルタドはオロロソでもなく、アモンティリャードでもない中間の存在にあるけど、感覚的に言うとアモンティリャードに近いかなと思いますとのコメントでした。
いずれのカテゴリでも熟成させた白ワインを良い状態で安価に試すことができるアイテムとしては今の日本の市場にはおすすめです。味わいについても巷でよく言われるアルコール感、揮発感がハードリカーのようで強いお酒のイメージがあるといわれる印象ではなくなじみやすいアイテムですので普段、それほどワインを飲まない方にでもお勧めのアイテムと言えます。
地元では小エビや魚の揚げ物と一緒に頂く機会が多いですが、普段の食卓でも軽く一杯飲むことで食事がすすみます。
ソーヴィニョンブラン、パロミノの白ワインも果実の味がフレッシュで気軽に飲めて、印象深いアイテムでした。
近々、入荷予定とのことですのでご興味がありましたらお問い合わせお待ちしております。

面白い話を聞かせて頂きました。
イダルゴの登録商標であるラ ヒターナ(ジプシー)についてのトークです。
マークに記載されている女性はイダルゴのワインのサービスを行っている女性でしたが、彼女のサービスするワインが評判になってそのうち、彼女と当主が恋に落ちたとのこと。その彼女がマークになっているのですが、いま社長執務室ではそのヒターナの登録商標と当主の写真を監視する(にらみつける?!)ように夫人の写真が立てかけてあるとのことです。

よろしくお願いいたします。

イベントのお知らせ
6月7日火曜日14-17時 スペインワイン試飲会
6月12日日曜日11-17時 恵比寿マルシェ
こちらもお待ちしております。お問い合わせください。

Wine Shop Aqua Vitae
店長
河合
http://aquavitae.ocnk.net