きっとこれは夕日だ

きっとこれは夕日だ
プーリア、カステルデルモンテのワインでひさびさにいいのを見つけました。
プーリアというと古代ギリシャ、ローマ帝国と栄華を極めた時代が夢の後のような荒涼とした大地が続きます。
ここは月面かメキシコか、と思わせるほど岩と山とサボテンしかない光景が広がります。
そんな何もない土地で若い人たちが何かを創造していきます。
この近くには世界遺産でもある洞窟住居マテーラがあります。ここもツーリズムで町を盛り上げようと若い人たちがたくさん働いているのを見ました。
その土地に伝わる伝統の製法を踏襲しながらも、新しいアイデアを盛り込んでいく。古いものと新しいものの融合、そんな表現が味にも現れています。
以前のプーリアワインといえば凝縮した濃い味わいのイメージでしたが、このワインには繊細さと生命力を兼ね備えています。
このワインはネロ ディ トロイアという品種から造られていますが、古代ギリシャから伝わる歴史を受け継ぎながら次の世代に何かを残そうとする力を感じます。
それはこのワインのラベルにも表現されているようです。世界遺産カステルデルモンテに沈む夕日にヒメチョウゲンボウが飛んでいく。昔から変わらないこの風景がこのワインにはぴったりです。
夏の夕日を見ながら夕食に合わせて頂きたいお勧めの一本です。
http://aquavitae.ocnk.net/product/434
よろしくお願いいたします。