民族の交差点 クロアチア

民族の交差点 クロアチア
東ヨーロッパのバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と言われていますがいつの時代も何かが起こります。
最近ではギリシャ問題、シリアやアフリカからの難民問題、いろいろありますね。
そんな地域の一角をなしているクロアチアですがここも周囲の国、古くはフランク王国、東ローマ帝国、オスマン帝国、オーストリア、ハンガリー、そしてユーゴスラビア連邦、社会主義体制によってぶどう造りも大きく影響を受けました。
今回ご紹介するクロアチアの生産者、イロチュキ・ポドゥルミも1450年からぶどう造りを続けていますが、いまのスタイルを確立するのは1991年の独立以降です。
このワイナリーのある東部、スラヴォニア地域は西部のダルマチア地方と違った食文化が育っています。
アドリア海沿岸の地域は対岸のイタリアの影響を受けて料理やぶどう品種などがイタリア由来のものが多くあります。
一方東部のスラヴォニア地方は前述のとおりハンガリー王国の一部であったこともあり、そちらの影響が強いと言えます。ここで造られている赤ワインはスパイスを聞かせたハンガリー料理と合いそうな味わいになっています。
しかし、ここで育つぶどうはドナウ川沿いの豊かな土壌の影響を受けているので白は繊細な味わいながら、ミネラル、酸、果実などの様々な味の要素がうまく混じり合っています。
いろいろな歴史の影響を受けつつもそのバックボーンをうまく表現しているワインと言えるのではないでしょうか。冷えた白を飲みながらその歴史を振り返ると味わいにその裏付けが感じられます。

イロチュキ ポドゥルミ トラミナツ セレクテッド(白)
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イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ セレクテッド(白)
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イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ プレミアム(白)
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イロチュキ ポドゥルミ カピストラン ツルニ セレクテッド(赤)
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よろしくお願いいたします。

店長
河合
http://aquavitae.ocnk.net