クリュボジョレー再発見

クリュボジョレー再発見
ボジョレーというとヌーヴォーワインのイメージでしょうか。
ヌーヴォーは毎年、日本のメディアでも良く取り上げられる新酒のことがクローズアップされますが、実は熟成されたワインのレベルがかなり高いのです。
クリュボジョレーはボジョレーワインの中でこのブルゴーニュの南部のボジョレー地区の中でも特に優れたワインを生産している10地区に与えられた原産地統制呼称の総称です。
このエリアはリヨンから車で向かうとかなり広いエリアであることが実感できます。
もちろん、ワインもぴんきりですからこの広いエリアの中から、良いワインを選ぶ必要があります。色々な村のワインを試してみましたが、ようやく今回入荷したジュリアン・スニエ氏のワインに出会いました。この生産者は、2008年に若き当主ジュリアン・スニエ氏が32歳で設立したドメーヌ。スニエ氏は20歳からワイン業界に入り、フランスはブルゴーニュ、アルザス、ポルトガル、ニュージーランドなどで経験を積みました。
28歳の時にモメサン社のシルヴァン・ピティオ氏にヘッドハントされて、モメ サンのクリュボジョレーの醸造責任者を任されました。フランスの国内誌、「キュイジーヌ・エ・ヴァン」 という月60万部売れるフランスでNo.1の食の雑誌でフルーリーのトップとして取り上げられるなど非常に高い評価を得ています。
年産1万5千本で、輸出は日本、アメリカ、イギリスで、フランス国内ではマレル、ジョルジュ・ブランなどの星付きレストランが既に目をつけています。
自分で全て管理できる範囲でのワイン造りが理想で、画一化された味ではなく、真にテロ ワールの個性を引き出したものを目指しています。畑設立時に3haを購入し、現在は5ha(フルーリー2.4ha、モルゴン1.45ha、レニエ1.1ha)に拡張しています。花崗岩土壌で、樹齢は45~60年で古木のみです。
ワイン造りは畑での仕事が一番重要であると考え、畑に情熱を注いでいます。全てビオディナミで管理して、薬品、醸造時のSO2は使いません。
醸造は、手積みした葡萄を垂直式プレス機で24時間もかけてゆっくりと行う事によって、
苦味や雑味を出さない工夫をしています。発酵はコンクリートタンクで天然酵母のみで行われます。発酵期間は3週間程度で、10~12ヶ月の樽熟成を行いますが、3年程度使用した古樽を使用しています。樽を使用するのは澱との接触を多くとるために行っています。
まさに職人と言える彼のワインはこれまでのボジョレー、ガメ種から造られたワインのイメージを大きく覆します。
先入観を捨ててお試しください。

ジュリアン スニエ フルーリィ サンスフル 2014
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ジュリアン スニエ レニエ サンスフル 2014
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ジュリアン スニエ モルゴン 2014
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よろしくお願いいたします。