シドニーから日帰りで

シドニーから日帰りで
オーストラリアワインというとどうしてもアデレードを中心とした南オーストラリア州かメルボルンを中心としたヴィクトリア州にフォーカスされやすいイメージがあります。
実はニューサウスウェールズ州のシドニー近郊にも注目すべき生産地があります。
シティーから車で北に2時間半ほど走らせたところにあるハンターヴァレーです。ハーバーブリッジを越え、チャッツウッド、ホーンズビィを越えてナショナルハイウェイをひたすら進むと到着します。
このハンターヴァレーは実はオーストラリアで最も歴史がある産地で1820年頃からぶどうの栽培をスタートしています。
今回ご紹介するビンバジンリッジはセミヨン種というぶどうから造られていますが、このぶどうがこの地区の代表的な品種となります。
この場所はホテルやレストランも充実しており、様々なワイナリーでの試飲、食事とのコンビネーションが楽しめる場所で、観光地としてもお勧めの場所なのです。そこで色々と試しましたが、このビンバジンリッジは印象に残る味わいでした。味の良さもさることながらツーリズム、ワイナリー、レストランの部門でも数々の賞を受賞しているので周りの環境がワインを美味しく飲めることもあるのではないかと思わせます。
このビンバジンリッジという言葉が先住民族アボリジニの言葉で「美しい眺め」という意味を表す如く、丘の上に立つ美しいワイナリーで、その白い建物がラベルのデザインにもなっています。
ここの地域では年中様々なイベントが行われています。
一年中さまざまな食とワインのイベントが開催され、ジャズ、オペラ、ブルースの有名アーティストによるパフォーマンスも見ることができます。食とのコンビネーションを意識したワイン造りがここにあると納得できるのです。
もうひとつ、感銘を受けたのはこの近くに世界遺産、ブルーマウンテンズがあるのですが、そこに行くとよく霧が出ます。その理由の一つに、ここに生えているユーカリから発生する霧状の油分が太陽に反射して青い霧をつくるのです。その景色も壮大ですが、通常の霧も良く発生します。こういう昼夜の温度差はフランスのボルドーやアルザスなどでもよく見られる光景ですが、そういうぶどうの銘醸地に共通する景色が感じられたのはここのぶどう造りの歴史が背景にあるからだと思わせてくれます。

この夏にすっきり、フルーティなスパークリング、おすすめです。
ビンバジンリッジ セミヨン スパークリング
http://aquavitae.ocnk.net/product/464

よろしくお願いいたします。