スロヴァキアについて

スロヴァキアについて
スロヴァキアと聞いてイメージするのはなんでしょうか?!
リオオリンピックのカヌースラローム競技でアジア人初の銅メダルを獲得した羽根田卓也選手が修行した場所?!チェコの隣?!今はチェコスロヴァキアではなく別の国です。色々な本にチェコ語が話せればスロヴァキア語も問題ないと書いてある本を散見することがありますが、なかなかそうはいかないようです。
そんなスロヴァキアのワインの歴史は古く、紀元前6~7世紀にケルト人がワイン造りをした記録があります。
しかし、国土全体は年間平均気温もそれほど高くなく、牧草地帯や森林地帯が続くため、ワイン造りは南部国境付近に限定されています。
しかし、世界遺産でもあり、世界三大貴腐ワインの隣国ハンガリーの銘醸ワイン、トカイも国境を挟んだスロヴァキア側の貴腐ワインも”TOKAJ”の表記がEUによって認められています。
日本では印象の薄いスロヴァキアのワインも歴史があり、文化に根付いたアイテムであることが分かります。

今回ご紹介するワイン、
ストレコフ1075 ヴァヴリネツ
http://aquavitae.ocnk.net/product/435
は、この生産者の名前の由来はぶどうを生産する村と村について最初に文書化された年号からつけられたワイナリーの名前です。この生産者でもあるZsolt Sütő氏が伝統と自然を重視して作ったワインです。
スロヴァキア伝統の品種、リースリング・ヴラシュスキー(ヴェルシュ・リースリング)、モドリ・ポルトゥーガル(ブラウアー・ポルトゥギーザー)、フランコフカ・モドラ(ブラウフレンキッシュ)、スヴァトヴァヴリネツケー(サンローラン)のみならず、ドゥナイ、デヴィン、アリヴェルネットという新しく交配された品種も栽培しています。
収穫された葡萄は、木樽の中で添加酵母で はなく葡萄自らの酵母によって自主発酵させます。亜硫酸を加えずに沈殿物とともに長期熟成できることは、テロワールをしっかりと表現する保証といえます。グルジアの醸造方法、“カヘティ造り”と呼ばれる太古の自然な醸造法によって生産された ワインは、昔のワイン作り方法へ戻ることを意味します。
そしてこの考えに同調した生産者たちがAutentista Slovalia という生産者グループを作ってスロヴァキアワインの伝統を復活させようとしています。

このヴィンテージは栽培については大変に難しいと言われていましたが、5カ月間オーク樽で熟成させたワインの味わいはまさに自然が与えてくれたうまみとしかいいようがありません。

よろしくお願いいたします。