地中海の交差点

地中海の交差点
3月15日にワイン会を行うにあたってワインを選びました。
ハム料理とワインを合わせる、をテーマに考えました。一見普通のお題のように思えますがよく考えてみるとハムとワインというのはすごく繊細な組み合わせだと気が付きました。
ハムは焼いた肉や生肉と違って、塩気を感じます。今回のハムを試食させていただきましたが保存食というイメージではなくフレッシュでしっとりとした、とても上質な肉だと感じました。
だとすると普通の赤ワインでは合わないかもしれないということが頭をよぎりました。
色々と考えてやはり生ハムを食べるイメージ、ハムとメロンやイチジクなどのフルーツを合わせるようなパターンがいいかと思いました。
そこで選んだのはシチリアとカリフォルニアのワイン。
シチリアは西部トラーパニ県のアルカモという場所。これはシチリア西部の主要都市、パレルモとトラーパニのちょうど中間地帯の山中にあるアルカモという土地。ここは以前、白ワインの生産地として有名でしたが近年は若い生産者がナチュラルワインを造っています。
その中で選んだのは白のカタラットと赤のシラー。
カタラットは昔からシチリアで親しまれていたぶどう品種。赤のシラーは歴史をたどり、この地を支配したギリシャ人、カルタゴ人、アフリカのイスラム勢力などがこの地で食したと思われる食事に合うワインとしてシラーを選びました。
もう一本のカリフォルニアのワインですが、このハムの生産会社がアメリカのブランドなのでアメリカのワインをということで凝縮した赤果実のワインならジンファンデルだろうとイメージしました。
食事に合わせるのでただ凝縮していただけではだめで樹齢もある程度あり、こなれた味わいで食事の寄り添うアイテムでなければならないと思いました。
ここの樹は最古のもので1902年でしたが、2000年、その100年古樹はウィルスに侵され、遂にその寿命を迎えてしまい、ワイナリーが満足行く果実を実らすこと事が出来なくなりました。2004年にスペンカーは全面的に畑を植え替えました。新しい台木に古い穂木を接木をしました。ワインとしても'04年から'06年ヴィンテージは存在せず、'07年ヴィンテージより新しい葡萄樹から造られたスペンカーがリリースされました。畑は化学肥料や除草剤を使わないグリーン・ワイナリーに認定(ロダイ自治政府公認)されています。
ただ、新しくリリースされたジンファンデルはまだ以前のスタイルに戻ったと言えない味わいでしたがようやくロダイ特有の土っぽいニュアンスとスペンカーらしいプルーンのようなベリーと気品のある酸はよみがえりました。ここで皆様に個の味わいを知って頂くチャンスだとおもいリリースに踏み切ったわけです。
こういったストーリーを経て皆様に試して頂くことは新しい出会いだと思っています。
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上記の商品についてお問い合わせ、ご購入のご希望がございましたらお問い合わせお待ちしております。
宜しくお願い致します。


Aqua Vitae
河合
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