フランス新着 ローヌ右岸と左岸

フランス新着 ローヌ右岸と左岸
ローヌ川南部の町、アビニョン北部にはヴォークリューズ県に銘醸地シャトーヌフ デュ パプがあります。
AOCシャトーヌフ デュ パプは、ローヌ地方南部のワインのなかでは11世紀からと最も歴史があり、かつ最も優れたワインといわれています。
今回はその対岸にある生産地で気軽に楽しめるワインを紹介します。
リラックはローヌ南部のAOCで、ロゼワインで有名なタヴェルの北隣に位置し、4つの村にまたがっています。かつてこの地は主に司教の畑であったため、16世紀から18世紀にかけ大変栄えた時期がありました。

※カラビニエ ルナ アポジェ シラー IGPペイドック 
http://aquavitae.ocnk.net/product/585
※カラビニエ ルナ アポジェ コート デュ ローヌ ルージュ 2014
http://aquavitae.ocnk.net/product/586

1920設立。ドメーヌはローヌ川河口、シャトーヌフ・デュ・パプの対岸「ロックブリュン」という小さな村に位置する。ルプロショワ夫妻は1997年からオーガニック栽培に取り組み始め、2013年にビオディナミ栽培の「デメテール」認証を取得。「ルナ アポジェ」シリーズは、彼らのビオディナミに対する考え方「自然や宇宙との一体感」を表現したワインです。Demeter取得。

※エステザルグ協同組合 コトー デュ ポン デュ ガール キュヴェ デ ガレ 2015
http://aquavitae.ocnk.net/product/596

エステザルグ協同組合は、ローヌ河南部の街アヴィニョンの南西側に位置しており、加入者が10名たらずというフランス最小の協同組合と呼ばれています。
「協同組合」としての大きなメリットは、農機具や新しい醸造設備を共同で購入したり、醸造アドバイスを受けるシステムが構築しやすいなど、品質向上に向けた資金面でお互い協力し合える点といえます。
栽培に関しては、各生産者の畑は可能な限り有機栽培で管理されており、化学肥料や除草剤は使用しません。
農薬に関してもどうしても必要な場合に限り、極少量のみ散布する「リュット・レゾネ」の手法を導入しています(全く使用していない生産者もいます)。
この地域では、複雑な地層や多様なブドウ品種によってコクとボリューム感に富んだワインが造られており、エステザルグ協同組合では、それぞれの畑の個性をワインに反映させるために原則的にブレンドを行わずにワインを生産しています。
醸造においては、各生産者のもとで選果されたブドウを醸造所に持ち込み、コンクリートに埋め込まれた巨大なステンレスタンクにて発酵させます。
酵母はブドウの実に付着する自然酵母のみで、醸造中は亜硫酸を一切添加しません。その後、熟成も同様にタンクで行い、極少量の亜硫酸を添加してボトリングされます。この規模の生産者で、醸造中に亜硫酸を一切添加しないというのは異例中の異例と言えます。
このようにエステザルグ協同組合では、いわゆる「協同組合」のがぶ飲み用ワインとは一線を画した品質主義のワインを生産しています。

歴史のある生産地の裏にある新しい土地で挑戦する人たちのワイン。是非お試しください。