フランス新着 ソーテルヌですが辛口です。

フランス新着 ソーテルヌですが辛口です。
ソーテルヌワインと聞くとこれまでのイメージではフランスのガロンヌ川左岸にあり、AOC格付けワインでドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイで高級な世界三大貴腐ワインと言われました。
しかし、近年は辛口の白ワインが注目されています。
この地にはセミヨン種とソーヴィニョンブラン種が栽培されていますので白ワインのスペシャリストが多くいるわけです。
近年は甘口ワイン、貴腐ワインの消費が減少傾向にあり、この対策としてドライワインをリリースすることを始めたわけですが、最初のボルドーブランのイメージはソーヴィニョンブラン特有の香りが強く、いわゆる「猫のおしっこ」味が多くみられたわけです。それとは対照的にソーヴィニョンやセミヨンがニュージーランド、オーストラリア、アメリカ大陸などのニューワールドと言われる他の後進国で造られ、さらに既成概念にとらわれない自由なスタイルで安価でフレンドリーなワインを造りだしました。
それに対してここ数年のボルドーブラン、ソーテルヌの辛口のレベルが試飲を重ねていくうちに変化していることに気が付きます。
今回、当店でもリリースしたラ セミヤント ド シガラもシャトーシガララボというソーテルヌの生産者です。
1990年代は地味な生産者のイメージでしたが立地や地質などの環境の条件は素晴らしいものを持っており2000年代に入って評価をあげてきました。甘口もトロピカルフルーツ、ハチミツ、白い花、スパイスのアロマが見事なプロポーションを形成しております。
一方ドライのほうは透明感のあるやさしいセミヨンのイメージで甘口とは好対照ですが食事のお伴としては申し分ないアイテムであると思います。
よく、ヨーロッパでは自分のコミューン内でディナーを完成させる土地が多いですが、この優しいセミヨンやソーテルヌを試しているとスパークリングワインも作ってほしいなという思いがわいてきました。
http://aquavitae.ocnk.net/product/611
以上
よろしくお願いいたします。