イタリア新着 貴族のワインから市民のワインへ

イタリア新着 貴族のワインから市民のワインへ
サングイネート ヴィノノビレ ディ モンテプルチャーノ 2013
サングイネート ロッソ ディ モンテプルチャーノ 2014
イタリア、トスカーナのシエナにあるコムーネ、モンテプルチャーノでワイン造りを行うサングイネートの当主、
ドーラ・フォルソーニさんはお父さんからぶどう造りを習得しました。1968年からこの畑で働いています。
1996年までは普通にぶどうを作り、普通に売っていたのですが、ある時、父の形見を整理していた時にヴィンテージのわからない古いボトルを見つけました。70年代後半のボトルらしいのですがそのワインを試しにもんでみるとすごくおいしかったのでそれをきっかけに有機農法でワインを作ることを始めました。発酵はコンクリートと古いスラヴォニアンオークで行われます。畑はガチョウや鶏がたくさん歩いている自然な畑です。
このワインを試してみて最も感じたことはバランスの良さ。果実、酸、タンニンのバランスが良い。いずれかが強すぎると飲みつかれますがそれが全くない感じでした。シエナあたりのワインではなかなかこういうタイプはこれまでお目にかかったことがありませんでしたのでその印象も強いものとなりました。

カンティーナ ジャルディーノ ガイア 2014
これは近年話題となっているオレンジワインです。樹齢30年のフィアーノというぶどうの価値に魅せられた醸造家である、アントニオ・デ・グルットラを中心とした、6人の仲間が始めた若き生産者集団。
理想のぶどうを追い求めて、お金もないが白ワインのぶどう、フィアーノを皮ごと発酵し、アンフォラ(テラコッタの壺)での醸造、古いバリックでの熟成、酸化防止剤完全無添加でのボトリング。果実、果皮のうまみが詰まったワインとなりました。

クレアルト マルカレオーネ
樹齢60年以上の古木グリニョリーノ100%。マセラシオン1ヶ月間、熟成はステンレスタンクで8ヶ月、その後ボトルで最低2ヶ月。ややオレンジを帯び淡いルビーの透明感のある外観。個性的な土着品種を、自然に綺麗に表現したワイン。名前についたピエモンテ方言マルカレオーネのように上出来なワインになりました。
ラベルのようにみんなでワイワイ楽しんで飲んでみてください。

カーサ ディ モンテ カドモ トスカーナ IGT
こちらはトスカーナのサンジョベーゼ主体のワインです。最近ではサンジョベーゼ100%が流行っていますが、昔のトスカーナワインのように白ぶどうをブレンドした伝統のスタイル。カシス、モカなどの赤い果実とほんのりビターでチャーミングな香り。良く熟したベリー感があり、こなれた酸味とほのかなタンニン。飲み心地の良いスムーズな味わいが軽―く飲んで楽しめます。