ポルトガルのレゼルヴァ三兄弟

最近、よく問い合わせの受けるアイテムがあります。
ポルトガル、アレンテージョ地方にあるモンテ ダ ペーニャ。
アレンテージョってどんなところ?
簡単に言うと、首都のリスボンから西へスペイン国境まで行ったところです。

といってもイメージがわかないとおもいます。

ポルトガルは大まかに北部、中部、南部で天候が違い、その天候に合わせて文化が多少違います。簡単に言うと家の形からちがいます。
北部はいつも曇っていて雨がち、家の形状もスレートの石造り。中部はコルク樫や穀倉地帯が広がり、牧草地が広がる豊かな地域、南部は民家の壁が白塗りでいかにも地中海の雰囲気が感じられるリゾート地が多くある乾燥地帯。

その中で中部にあるアレンテージョのモンテ ダ ペーニャのある地域のポルタレグレの町並みは白壁の町並みで、陽射しの強い乾燥地域。食文化も豚肉が中心ですが、牛肉、ジビエ、魚など多様な料理があります。

そしてこの生産者は1984年創業の家族経営ですが、注目すべきは19世紀後半に広がったフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)禍を受けていない地場品種の台木が残っていたこと。

その古い台木で育てられた品種はトゥーリガナショナル、アラゴネス、アリカンテブーシェ、トリンカデラがメイン。

そのぶどう品種はポルトなど北部から中部で使われるぶどう由来である故、味わいはポルトのスティルワインを思わせる味わい。
酒精強化していないので、凝縮しすぎずなめらかでアフターもグラスを口にした最初のインパクトに比べ、すっきりしています。

今回、オンリストしているのは、モンテフィーノ レッド 2008、モンテフィーノ レゼルヴァ 2005、レゼルヴァ レッド 2003の3ヴィンテージですが、3本を比較試飲するとその味わいの深さの違いが見事に分かれます。

モンテフィーノ レッド 2008はまだまだ若さがあり、はつらつとした果実とスパイシーさが勢いよく感じられます。
モンテフィーノ レゼルヴァ 2005は黒果実、ブルーベリー、プルーンに穏やかな黒コショウですが、果実の強さのみならず、土地由来のミネラル感が表現されています。

レゼルヴァ レッド 2003はボルドーワインのような味わいの深みもあり、長期熟成の期待も感じさせます。

こんな期待感のあるワインがお手頃な価格で試すことができます。