スペイン イエクラ 古い葡萄の樹から作られるワインを気軽に。

スペイン イエクラ 古い葡萄の樹から作られるワインを気軽に。
2017年12月09日 第三百四十五回配信
スペインの南、地中海沿いにあるムルシア州のイエクラには古いモナストレルという地元品種が植わっています。古い樹齢の価値について語られることがなく普段のみのワインに混ぜられて売られていたため、玉石混交のワインがたくさん存在します。このイエクラはスペインでは唯一ひとつの街からなる原産地呼称地域である意味閉ざされたエリアといえます。現地に行くと夏は40度以上、冬はマイナス5度以下というまるで月面を思わせる地域でそこで作られたワインは以前、アルコール度数の高いワインが作られ野性味あふれる味わいでした。
ここで15世紀から作られるモナストレルという品種はフィロキセラというブドウネアブラムシの大量発生により、改植や栽培の改善が進み、味わいも変化しました。
その中でいかにもスペインの前衛的なワインを見つけました。
モナストレル、メルロから作ったワイン。パニックボタンというワイン。裏ラベルの説明を見ると、「退屈なキャンプ、魚のかからない釣り。そんな緊急事態に遭遇したらこのワイン。ひとたびボタンを押すと(キャップを開けると)モナストレルとメルロのフルーティーな香りが雰囲気を一変させることでしょう。」と書いてあります。このボタンをおすと周りの状況が一変してパニックするわけですね。非日常を演出したい前衛的芸術だと思います。
ボデガス アントニオ カンデラ パニックボタン DOイエクラ ¥1270(税抜)

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