ブルガリア新着 東西文化の交流地点

ブルガリア新着 東西文化の交流地点
バルカン半島の南側に位置するブルガリアのさらに南にあるハスコヴォという町は東西に広がるロドピ山脈の北側にあり、紀元前4000年前以上から古代トラキア人が住んでいたとされる遺跡をはじめ、古代ギリシャ、古代ローマの遺跡が多く見つかる場所。14世紀にオスマン帝国の支配下にはいってからはハスキョイ「生協名村」と呼ばれ現代までトルコのエディルネ、イスタンブール、ギリシャ北部の町までつながり、現代まで東西文化の交流地点として知られる町でした。
いまはひまわりの花が咲く丘が広がる平原で昔栄えた土地であることが嘘のような静かな土地。その土地でタリア生まれのマッシモ・アッツォリーニ氏が、ブルガリアの南、トラキアン・ヴァレーにあるチェルノゴロフという町で始めたワイナリー、ネラゴーラ。25年間のオーガニック栽培の経験を活かし、消えつつあるこの土地のブドウ栽培を復活させることを目標とし、ワイン造りを始めました。
他の旧共産主義国同様、体制が崩壊した90年代から土地が元の所有者に返還され、新しい歴史が始まったのですが、すでにワイン文化が完成されている西側と違って、この東側は物価や人件費が安いことに着目され、西側の投資や技術が投入されてきます。また、原産地呼称という形で土地の区画、製法が細かく法律化された土地とは違って、同じ地域に生産者のポリシーや嗜好を活かしたワインが玉石混交で埋まっています。こういう土地にこそ新しいスタイルの素晴らしいワインが見つかるのです。
この土地はカベルネやメルロなどの国際品種がメインですが、地元ではマヴルッドという凝縮感あるプラムのようなスタイルのぶどうがよく見られますが、この土地、チェルノゴロヴォは黒い土地という意味で肥沃な土地を表しています。
色調も濃く、このワインの特に濃い色は私たちの土地を思い起こさせます。
香りは永く続き、プラム、ブラックベリー、革の香辛料と苦いチョコレート、木と森のヒントがあふれています。 口蓋にはフルーティーで、発音して柔らかいタンニン、長くて持続的な仕上がりです。
食事のペアリングはブルガリア、トルコ、ギリシャの料理のイメージで赤肉、特に牛肉、子羊、ハト、熟成チーズ、ヤギのチーズをお勧めします。

※ネラゴーラ アレス 赤 (メルロ60%、マヴルッド40%)1870円(税抜)
※ネラゴーラ チェルノ 赤 (カベルネソーヴィニョン60%、マヴルッド40%)2720円(税抜)

歴史ある土地ですが、ギリシャやトルコの食文化の影響の受けたワインの味だというイメージで、スパイシーな料理によく合います。

以上、お問い合わせお待ちしております。