イタリア新着 となりの・・・ではなくなりました。

イタリア新着 となりの・・・ではなくなりました。
イタリアのトスカーナはスーパータスカンを初め、DOCG高級ワインが多く並ぶエリアです。
今回紹介するモンテクッコという場所は紆余曲折を経て2011年にDOCG(イタリアワインの格付けの中で一番厳正な規定が設けられている統制保証付原産地呼称ワイン)に認定されました。ここに至るまでにはその下の格付け、DOCで五年以上を経なければ認定されません。それ以前はブルネッロディモンタルチーノエリアの延長か、マレンマの延長かで議論、エリア争奪されるまさに隠れた銘醸地でした。
DOCGに認定されたのはサンジョベーゼ100%で造られたワインだけですので、カベルネやメルロがブレンドされているとそれは対象外となるのです。

カンピ ヌォーヴィ モンテクッコ サンジョベーゼ 2015
http://aquavitae.ocnk.net/product/803

こちらのオーナーはダニエレ・ロセッリーニさんとナディア・リグッチーニさん。
ダニエレさんは知人たちによく、「彼の血はワインだ」と言われます。フィレンツェの農業大学を卒業後、ピエモンテで働きましたがその後、トスカーナに戻り、フィレンツェ大学でブルネッロ ディ モンタルチーノに関する研究を行いました。
その時の農業微生物学の研究室でこの地で生まれたナディアさんと出会います。ナディアさんの両親もこの地で農業に従事していますがその情熱を娘に伝えていました。ナディアさんは有機とバイオダイナミックへの知識を深めて卒業し、この運命的な出会いから二人でブルネッロでもなくマレンマでもないその中間のモンテクッコでワイン造りをスタートしました。
このワイナリーは2000年からスタートしましたが、当時は10年以上も放棄された耕作地でした。
自らの手で純粋なサンジョベーゼを作りたいと、カンピ・ヌオーヴィ(イタリア語で「新しい大地」という意味)を立ち上げました。「なるべく葡萄に手を加えない」という哲学のもと、モンタルチーノ村の南20キロのアミアータ山の斜面にある丘にあり、その畑は、広い平野マレンマを見渡すエリアにあります。
キャンティ、シエナやフィレンツェの内陸のキャラクタではなく、ティレニア海の影響を受ける涼しい畑にこの地の地下を流れる豊富な地下水から造られるサンジョベーゼはとてもピュアな味わいです。
いまはスーパータスカンの一時のブームも去って、外来種よりも古くから植わっていた元の品種が見直される時代です。この地で造られたサンジョベーゼもいまは様々なエリアで造られていますが、本来の味を見直す良い機会が訪れていると言えるでしょう。世界的な知名度はないが、まじめにワインを造っている人たちをこれからも応援していきたいです。
お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。