とりあえずビール

若者の居酒屋離れが顕著だという記事を読みました。

「とりあえずビール」に違和感を覚える、「さとり世代」。

ワインも同じ問題に直面するのでしょうか?

個人の考えでは決してそうではないと思います。

ワインはビールと同じアルコール飲料ですが、アルコール飲料そのものにフォーカスするだけではなく、その背景にある、文化、歴史を見てほしいといろいろな方に言っています。これはワインの歴史だけではなくビールの歴史にも当てはまることです。

アルコール飲料の歴史は人類の歴史よりも長いと言われています。

単純に飲んで酔うのも悪くないですが、なぜその飲み物が存在するのか。

人間にとって欠かせない存在であったために長い歴史を造ってきたのではないかと思います。

長い歴史の中にはワイン造りを断念せざるを得ない出来事がありました。
8世紀にはウマイヤ朝のイベリア半島侵入から15世紀のレコンキスタ終結まで。
18世紀にはアメリカからもたらされたフィロキセラ害虫の発生。
第二次大戦末期にはノルマンディから撤退するドイツ軍が撤退とともに葡萄畑やワインカーヴを破壊したこと。特にシャンパーニュ、アルザス地方です。

などなどいろいろありましたがそれを克服して現在があるわけですね。

存在理由について考えながら、ワインを飲むというのも面白いものです。