クレタ島の涼しい場所で

クレタ島の涼しい場所で
ヨーロッパ最南端、地中海に浮かぶギリシャ最大の島、クレタ島では先史時代から人類が居住しておりその歴史は長く脈々と続いている流れはありますが、現代のワインはそれほど古いと言うイメージはありません。
その文化はミノア文明、ポリス文明がベースにはなっているもののその後は古代ローマ帝国、イスラム勢力、東ローマ帝国、ヴェネツィア共和国、オスマン帝国、近代では、東西から多くの人や文化が入ってきて、第二次大戦終了後、ドイツが降伏するまでヨーロッパ列強に支配された歴史があります。
その後は内戦状態になっていましたがここの住民は距離を置いていて、島内の産業が発達していきます。
ここの産業は何といっても観光以外はオリーブオイル、ギリシャの中でも最も摂取量が多いとされます。
首府のイラクリオンでは夏季は摂氏40度以上の日が続き、雨もほとんど降りませんが、それは海沿いの話で葡萄が造られている標高の高い地域では涼しい風が吹き、春までは高山に雪が残る気候があります。
今回ご紹介するリララキスのワインもイラクリオンの内陸にあり、畑は北東部に面した斜面にあるため冷涼な空気に当たるため、ぶどう造りには理想的な場所です。
暑い場所で作られるワインのイメージは凝縮感のある酸の低い味わいというイメージがありますがそれとは違う味です。
このリリラキスは単一品種、シングルヴィンヤードを基本としており、中には絶滅しかけた固有品種を復活させた実績もあります。
スラプサティリは最近、その品種の特性、耐用性が見直され樽熟成、甘口ワインなど単独でリリースされます。
プリトは低収量農業と高い標高の畑でそのキャラクターが発揮されます。
味わいは生き生きとしていて、グレープフルーツとミネラルのノートが混ざったジッピーで食欲をそそる味わいです。
暑くなるこれからの季節に、白身の焼き魚、ハーブを利かせた料理、野菜などとぜひ試してみて下さい。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/176