ギリシャのアギオルギティコ種の比較試飲

ギリシャのアギオルギティコ種の比較試飲
日本のワインマーケットにはまだほとんど入ってないギリシャワイン、その代表的な葡萄品種もほとんど聞きなれない人が多いと思います。それだけに新しい味に出会える可能性がある方が多いでしょう。
その中でもおすすめなのが赤のアギオルギティコ種。この品種の名前もほとんど聞いたことがないと思います。
私自身も過去にそれほど試飲経験のない品種でしたがその対面には驚ろかされることが多かったです。
この品種は中央ギリシャのアテネ南部に広がるペロポネソス半島で育てられています。
この地はヘラクレスの誕生地やギリシャ神話に登場するネメアの獅子の話で有名ですが、この品種でつくられたクラシストゥスの名前の由来が男らしい、マンリーという意味があり、アギオルギティコもヘラクレスの血という意味があります。
ここは海岸線から遠くない畑ですが火山帯の地層で形成され、標高もあるのでその畑の位置によってさまざまなキャラクタのワインが造られます。
クラシストゥスは最初は果実の詰まり具合が筋肉質ですがそのなめらかさは女性らしいイメージもあり多層的なキャラクタが次々出てきて驚かされました。
それに比べてランティディスのネメア エルゴンはタンニン、酸、ミネラル、特に火山性土壌由来のミネラルの骨格がしっかりしていて冷涼気候を感じるしまった味わいです。ヴァニラや黒コショウの力強さもあり、クラティストスの味わいがラテラルに広がるのに対してランティディスはバーティカルに広がる、いずれも力強さがあり、食事、特に赤い肉料理と楽しむだけでなく、それだけでも楽しめ、時間経過による味の変化もたのしめる飽きさせない味わいです。これまで出会ったことのないギリシャを代表する品種の一つだという満足感があります。

ライコス クラシストゥス PDOネメア 2015(赤) [gr-eva-0003]
https://aquavitae.ocnk.net/product/1083
ランティディス ネメア エルゴ レッド (PDO-ネメア)  2017(赤) [gr-nma-0002]
https://aquavitae.ocnk.net/product/1092
よろしくお願いいたします。