ワインに氷 その2

前回、ワインに氷をいれると・・・というくだりの文章を書いた後に様々なご意見を頂きました。

人間の先入観や経験などでワインに氷を入れるシーンをあまり見たことのない方が多かったようで、そういうやり方もあるんだな、というご意見が多かったように思います。

ワインに氷を入れて、グラス内の温度を急激に下げるとどうなるか、最も一般的に感じられるのは、果実味がシャープになる、酸の感じ方が強調される、タンニン、アントシアニンやポリフェノールを強く感じ、しゅうれん性を強く感じる。これらをまとめてすっぱいものを食べたときに口内の筋肉が縮む感覚を覚えるのではないでしょうか。

人間が食べ物を口の中にいれた時にまず最も親しまれるのは甘味であると思います。今の季節であれば味ではないですが冷たさもそうなのかもしれません。人間は体の中から温度を下げると、気温の感じ方も変わってくるようです。

その次に、ミネラル感、酸味、苦味、渋味が順番にやってきますが、その味わいそれぞれにどれだけ親しみを持っているかどうかが味わいの感じ方の差といえるかもしれません。

例えば、筆者が初めてビールを口にしたとき、「こんな苦い飲み物をよく大人たちは飲んでいるなあ」と思ったものです。この感覚は、多くの人が経験したことではないでしょうか。

しかしながら、ビールを飲む機会が増えて、それが増えるたびに、やがて麦の甘さ、のど越しの清涼感、などの感覚を経て、ビールを普通に日常飲むようになったのだと思われます。

ワインの親しみ方も同様の経緯を経て、タンニンやポリフェノールへの親しみが感じられてくるようになるのではないでしょうか。

ワインに氷を試された方に聞くと、「白ワインに氷」または「ロゼワインに氷」が圧倒的に多かったようですが、前述のしゅうれん性を利用して、「赤ワインに氷」も提案しています。

つまり、しゅうれん性を逆算して、果実味のボリュームのある、タンニン分の少ない、赤ワインの温度を下げ、ャープな味わいにさせることで、この季節でも赤ワインをおいしくいただける提案できる可能性があると考えています。
では、そんな赤ワインをどうやって選ぶか。
地図で探していくと、推奨生産地域と品種が絞られてきます。

まず、一般的な国際品種から見ていくと、比較的、タンニン含有量が少ないとされているピノノワール種、メルロ種、カベルネフラン種、あたりでしょうか。
それらの品種が造られているところで比較的、年間の積算日照量の高い地域で果実味豊かなタイプがおすすめです。

弊社の商品でおすすめなのは、以下の商品です。是非お試し、感想をお聞かせください。

※フランス
fr-bgn-0006 ブルゴーニュ ジュリアン スニエ モルゴン
fr-loc-0015-org  バサック ジュ テーム コート ド トング 
fr-crs-0001-lrs コルス ラウル クレルジェ ピノノワール ヴィエイユ ヴィーニュ

※イタリア
it-bsl-0001 バジリカータ カーサ マスキート アリアニコ デル ヴルトゥレ ポルターレ アッドゥカ
it-clb-0002-ntr カタルド カラブレッタ チロ ロッソ クラシコ

※USA
us-cal-0006 ペッパーウッドグローヴ オールドヴァイン ジンファンデル

※ニュージーランド
nz-mar-0001 ダッシュウッド マールボロ ピノノワール

※アルゼンチン
arg-cfy-0002-org エル エステコ クマ マルベック

※南アフリカ
sa-frs-0001 オート カブリエール アンウッデッド ピノノワール

よろしくお願いいたします。